2023.11.21
2021.12.03
サブスクというと、動画配信サービスや音楽のストリーミング再生などのを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？いまやホテル・旅館などの”宿泊”においても、サブスクリプション（定額制）サービスが浸透しています。
ホテルのサブスクとは、月々の定額料金を払うことで泊まり放題、もしくは決まった宿泊数を泊まれる宿泊プランのことで、新型コロナウイルスの感染が広まってから導入するホテル・旅館が増えました。
そこで本記事では、ホテルのサブスクの実態や需要について取り上げています。
宿泊予約が伸び悩み、部屋の在庫を余らせてしまっている、とお悩みの宿泊施設さまはぜひご覧ください！
新型コロナウイルスの感染が拡大して以来、新たなホテル・旅館での過ごし方や旅行スタイルが普及し、宿泊需要にも変化がありました。
家でリモートワークをしなくてはいけないのであれば、ホテル・旅館に滞在して少しでも特別な体験をしたいとワーケーションが人気になったりと、旅行や特別な時にしか泊まらなかったホテル・旅館に新たな選択肢が増え、多様な宿泊需要が生まれました。
ホテルのサブスクや定額プランは、憧れであった「ホテル暮らし」を体験できることからとても人気があり、さまざまなホテル・旅館や企業が参入しています。また、一泊あたりで考えるとお得に宿泊できる点もサブスクが人気な理由の一つです。
ホテルのサブスクには2種類あり、ホテル・旅館が宿泊プランの一種として定額プランを提供しているものと、企業がさまざまなホテルに滞在できるサブスクサービスを提供しているものがあります。
ホテル・旅館が提供する定額プランは、同じホテル・旅館に長期間滞在できるため、まさに「ホテル暮らし」ができ、”短期の賃貸”として捉える人もいます。定額プランでは、部屋の清掃を行ってもらえたりルームサービスが頼めたりと、通常の宿泊と同じサービスが受けられるため、効率面を重視したユーザーからの需要もあります。
一方、日本全国のさまざまなホテル・旅館に宿泊できるサブスクリプション型のサービスを提供する企業も増えています。
ホテル・旅館のサブスクリプションを提供するサービスでは、一つの施設ではなく日本全国のさまざまなホテル・旅館に宿泊できるため、旅行好きやワーケーションをしたい人からの需要があります。
ホテル・旅館でのサブスクが人気で需要があるということは、ここまででお分かりいただけたかと思いますが、ホテル・旅館側のメリットとは一体何なのでしょうか。
まずはじめに、サブスクを導入すると部屋の在庫を確実に販売することができます。
レベニューマネジメントの一貫として、どのホテル・旅館でも需要の予測は行っていると思いますが、あくまで”予測”なので、100室あったら100室すべてを確実に売り切れる施設は少ないです。
そこでホテル・旅館でサブスクを販売することで、確実に部屋の在庫を減らすことができます。サブスクでは、回数券のようにあらかじめ何泊分かの料金を支払っていただくので、その分の売り上げを確実に確保することができます。
つまり、サブスクを通して安定収益が得られるようになるのです。安定収益を得ることができれば、レベニューマネジメントもしやすくなり、マーケティングに予算を費やしてさらなる宿泊予約の向上にもつながるのです。
関連記事：レベニューマネジメントとは？ホテル経営に必要な分析力を徹底解説
最近では、今までサブスクを導入していなかったホテル・旅館が導入したことで話題となり、サブスクプランが完売している施設がたくさんあります。
何度もホテル・旅館に訪れることで施設に対して親近感を持ってもらえるので、サブスクプランが終了してもまた宿泊してもらえる可能性があり、リピーターの獲得が期待できます。
ワーケーションだけでなく、引っ越しの際の一時滞在や看病などの手伝いで宿泊する人からもサブスクや定額プランは需要があります。さまざまな要因や最新のトレンドを理解することで、宿泊プランの造成に役立てられるので、ユニークな宿泊プランで差別化を図る！成功するホテルの企画事例とは？の記事もぜひ参考にしてみてください！
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