ホテル・旅館でSNSを運用する中で、「投稿が続かず、気づくと1か月以上止まっている」「毎月投稿しているのに、予約につながっているのかわからない」「何を発信すれば施設の魅力が伝わるのか、正解がわからない」といった課題を感じたことはありませんか?
撮影から投稿、コメントへの返信までを、フロントや予約管理と兼務しながら続けるのは、負担の大きい仕事です。そのようなとき、SNS運用代行の会社に依頼することは、一つの選択肢になります。
私たちmicadoも、ホテル・旅館のSNS運用を支援している会社なので、SNSについてのご相談をいただきます。その中には、「フォロワーは増えているけれど、それが予約にどれだけ結びついているのか、施設の中でも説明できない」というご相談もあります。
では、なぜ外部に任せても、期待していた成果につながらないことがあるのでしょうか。
原因はさまざまですが、その一つに、施設がSNSで実現したかったことと、依頼先が得意とする支援が合っていないことがあると、私たちは考えています。
この記事では、「ホテル SNS運用代行 おすすめ」と検索しても依頼先を選びづらい理由と、施設の目的に合う依頼先の選び方をお伝えします。これから依頼を検討されている方も、現在の委託先を続けるべきか迷っている方も、ご自身の施設と照らし合わせながら読んでいただければと思います。
「ホテル SNS運用代行 おすすめ」と検索しても、依頼先を決めきれないのはなぜか?
SNS運用代行を探そうと思ったとき、皆さまはどのように候補を選んでいますでしょうか?
おそらく「ホテル SNS運用代行 おすすめ」と検索して、上位に表示された会社のホームページや比較記事から見ているかと思います。SNSは、制作した投稿の事例を見れば写真の雰囲気や動画の上手さがすぐにわかり、料金も「月◯本の投稿で月額◯円」のように並べて比べやすい分野です。
ただ、いくつかのページを読んでも、「どの会社の投稿もきれいだけれど、自分たちの施設の悩みを解決してくれるのはどこなのか」と迷われたことはありませんか?
投稿の見た目や料金はわかっても、皆さまの施設が抱えている課題に対して、どのような支援が必要なのかまでは判断しづらいからです。
例えば、「SNSから予約が入らない」という同じ悩みでも、施設がまだ知られていないのか、見てもらえてはいるけれど泊まりたいと思うところまで届いていないのか、泊まりたいと思った方が予約の段階で別の場所へ流れているのかによって、必要な支援は変わります。新しい人に届く発信が必要なのか、伝える内容の見直しが必要なのか、投稿から予約までの案内と計測の設計が必要なのかが異なるからです。
制作した投稿がきれいな会社が、予約までの案内や計測を得意としているとは限りません。検索で見つけやすい会社や事例の見栄えが良い会社と、皆さまの施設に必要な支援ができる会社が、必ずしも一致するわけではないのです。
料金についても同じです。同じ「月◯本の投稿」でも、撮影まで含むのか、施設から写真を送る前提なのか、コメントへの返信まで含むのかによって、施設に残る作業は大きく変わります。支援内容をそろえずに金額だけを比べても、適切な判断はできません。
もちろん、検索から候補を探すこと自体に問題はありません。ただ、そこで紹介されている事例や料金を、そのまま依頼する理由にしてしまうと、契約後に「求めていた支援と違った」と感じる可能性があります。
そこで、ここからは会社を比べる前に整理していただきたい依頼目的と、その目的に合う依頼先を見極めるポイントをお伝えします。
SNSで実現したいことは何でしょうか?
そもそも、SNSを外部に任せたいと考えたきっかけは何だったでしょうか?
・担当者が1人しかおらず、忙しい時期や不在のときに投稿が止まる ・投稿はしているが、セールやプランの告知ばかりになっている ・フォロワーは増えているが、予約につながっているのかわからない ・の招待を提案されたが、受けるべきか判断できない ・いずれは施設のスタッフだけで運用できるようにしたい
ここで気をつけたいのは、目に見えている問題と、その原因が同じとは限らないことです。
例えば、フォロワーが伸びない理由を「投稿の頻度が少ないから」だと考えていても、実際には誰に向けた発信なのかが定まっておらず、投稿を保存したり人に紹介したりする理由がないのかもしれません。予約につながらない理由を「投稿の質が低いから」だと考えていても、実際には、興味を持った方がリンクから施設のトップページに着き、泊まりたいプランを探しきれずに離れている可能性もあります。
SNSには、効果が見えにくい理由がもう一つあります。宿泊は、投稿を見たその場で予約される商品ではありません。泊まる日や同行者がそろってから、後日あらためて施設名で検索して予約する方もいらっしゃいます。そのとき検索結果の上にのページがあれば、予約はで入り、SNSの報告書には出てこないこともあるのです。
原因を決めつけたまま依頼すると、本来解決したかった課題が残ってしまいます。そこで、SNS運用代行への依頼目的を、大きく5つに整理してお伝えします。

①投稿を止めずに続けられる体制をつくりたい
まずは、取り組むべきことはわかっているものの、人手が足りずに投稿が続かないケースです。
「繁忙期になると投稿が後回しになる」「写真を撮る時間がない」「担当者が休むと、その間はアカウントが止まってしまう」といったお悩みが当てはまります。
この場合は、投稿の企画から撮影、文章づくり、投稿までを、施設の負担が減る形で引き受けてもらう支援が必要です。
見落とされやすいのが、写真や動画を誰が撮るのかです。見積もりに「月◯本の投稿」と書かれていても、撮影は別料金だったり、素材は施設から提供する前提だったりすることがあります。数か月に一度まとめて撮影し、季節ごとの投稿を作り置きしておくなど、撮影の段取りまで一緒に組めるかが大切になります。
依頼先には、撮影の担当と頻度、投稿前の確認の流れ、担当者が不在のときに運用がどう回るのかを確認しましょう。1人が休んだ途端に止まる運用は、どれだけ投稿の質が高くても続かないからです。
②誰に何を伝えるのか、発信の方向性を見直したい
次に、投稿は続けているものの、何を発信すればよいのかに迷っているケースです。
「告知の投稿ばかりになっている」「いいねは付くが、泊まりたいという反応が少ない」「周辺の施設と同じような投稿になっている」といったお悩みが当てはまります。
この場合は、投稿を作る前に、どのような方に、施設のどのような過ごし方を伝えるのかを整理する支援が必要です。
例えば、温泉が強みの施設であれば、浴場の写真を並べるよりも、湯上がりから夕食までをどう過ごせるのかまで見せたほうが、泊まる理由として伝わりやすいかもしれません。
依頼先には、施設の強みや来てほしい顧客層を聞いたうえで、発信の方向性から一緒に考えてくれるかを確認しましょう。写真の雰囲気をそろえることと、泊まる理由を伝えることは、別の仕事だからです。伝えたい魅力がプランとして整っていない場合に、プランや公式サイトまで話を広げられるかも確認しておきたい点です。
③SNSを見た人を、予約までつなげたい
「フォロワーは増えているのに、予約が増えたのかわからない」「SNSから来た予約を、公式サイトで受けたい」など、SNSを予約の入り口にしたいケースです。
この場合は、投稿を見た方をどこへ案内し、そこから入った予約を何で数えるのかを設計する支援が必要です。
例えば、客室を紹介する投稿からリンクを開いたときに、公式サイトのトップページに着くのか、その客室のプランに着くのかで、予約までの手間は大きく変わります。SNSから来た方向けのプランやクーポンコードを用意しておけば、に流れた分まではわからなくても、公式サイトで入った予約のうちSNSがきっかけのものは数えられます。
追いかける数字も変わります。フォロワーは投稿が届く範囲を表す数字で、泊まりたいと思っている方の数ではありません。予約が目的であれば、リンクが押された回数や、そこから入った予約の件数を見る必要があります。
依頼先には、「SNSからの予約を、何で、どこまで数えますか?」と聞いてみてください。答えがフォロワー数と再生回数だけで終わるのであれば、その会社は予約までを支援の範囲と考えていない可能性があります。あわせて、予約を公式サイトで受けるのか、で受けるのかも確認しましょう。は多くの旅行者に届く一方で手数料がかかり、公式サイトで受ける予約は顧客との関係が施設に残ります。どちらが正しいかではなく、施設の目的を依頼先が最初に聞いてくれるかが大切です。

④まだ施設を知らない人に、知ってもらいたい
「名前が知られていない」「これまでとは違う顧客層にも来てほしい」「海外からの旅行者にも知ってもらいたい」など、新しい人に施設を届けたいケースです。
この場合は、自社のアカウントの投稿だけでなく、発信者()の起用や広告など、フォロワー以外の人に届く方法を組み合わせる支援が必要です。
の招待は、「費用は0円で、宿泊だけご提供ください」という形で提案されることがあります。平日の空室を使えば実費は清掃やリネン、食材などに限られるので、検討する価値はあります。ただし、繁忙期に客室を出せばその日の売上を手放しますし、候補を選び、当日に対応する担当者さまの時間もかかります。
誰を呼ぶかも重要です。家族連れに来てほしい施設であれば、子育てについてだけ発信している方よりも、家族での旅行を発信している方のほうが、フォロワーの関心が宿泊に向かいやすいと考えられます。また、発信者の投稿を後から広告や公式サイトで使うには本人の使用許諾が必要なので、招待の前に使える範囲を取り決めておく必要があります。
海外からの旅行者に向けて発信する場合は、対象とする国や地域で使われているSNSや、言葉と旅行の習慣を理解して発信できるかも確認します。国内向けの運用が得意な会社が、海外向けも同じように担えるとは限りません。
依頼先には、発信者をどの基準で選ぶのか、招待にかかる原価をどう扱うのか、投稿のあとに何を見て効果を判断するのかを確認しましょう。招待を一回きりの広報として扱うのか、新しい顧客層を獲得する手段として扱うのかで、選び方も振り返り方も変わるからです。
⑤社内でSNSを運用できるようにしたい
最後に、外部の力を借りながら、いずれは施設のスタッフで運用できるようにしたいケースです。
「担当者を育てたい」「何をどう撮ればいいのかを学びたい」「自分たちで続けられる形にしたい」といったお悩みが当てはまります。
この場合は、投稿を代わりに作ってもらうだけでなく、企画の考え方や撮影のコツ、数字の見方を施設に残してくれる支援が必要です。
「この投稿がよく見られました」という報告だけでは、次に何を撮ればよいのかは施設側でわかりません。なぜ見られたのか、次に何を試すのかまで共有されて、はじめてスタッフが自分で判断できるようになります。
依頼先には、施設の担当者が何をできるようになることを目標にし、どのような順番で進めるのかを確認しましょう。契約が終わった途端に投稿が止まってしまう状態では、本来の目的を達成したとは言えないからです。
複数の目的に当てはまる場合は、何を先に解決するべきかも含めて相談してください。誰に何を伝えるかが決まらないまま投稿の本数を増やす、予約を数える仕組みがないまま招待を重ねるなど、順番によっては、費用や手間をかけても判断の材料が残らないことがあります。
契約前に確認しておきたい支援範囲と成果の考え方
依頼したいことが見えてきたら、実際にどのような支援を受けられるのかを確認していきます。
まず、その会社が対応できる範囲です。投稿の企画、撮影、投稿、コメントへの返信、広告の運用、発信者の起用、予約の計測まで、含まれる作業は会社によって異なります。どこまでが月額の料金に含まれ、どこからが別料金になるのか、施設の課題が得意分野の外にあった場合にどう対応するのかを聞いておきましょう。
次に、実際に担当する方と、施設への関わり方です。施設の雰囲気を伝えるには、担当者が施設を知っている必要があります。撮影や企画の担当者が施設を訪れるのか、売りたい時期をどう共有するのかを確認しておきましょう。
そして、施設側との役割分担です。素材を誰が用意し、投稿を誰が確認し、メッセージに誰が返信するのか。空室や料金の問い合わせに正確に答えられるのは施設のスタッフです。依頼したあとに何が施設側に残るのかを確認し、担当者さま一人に負担が集中しない進め方を考えておきましょう。
SNSならではの確認事項として、アカウントと素材の扱いもあります。管理者の権限を施設が持っているか、撮影した写真や動画を公式サイトやに使ってよいか、解約したときにログイン情報と素材をどう引き渡すか。アカウントの名前やこれまでの投稿は、施設が時間と費用をかけて積み上げてきたものです。続けるか、切り替えるかを施設が自分で判断できるように、契約や更新の前に確認しておくことをおすすめします。
最後に、何を成果として評価するかです。投稿を続けることが目的であれば、決めた本数とペースが守られているか。発信の方向性を見直すのであれば、フォロワー以外の方への届き方や保存の数。予約につなげるのであれば、リンクが押された回数とそこから入った予約。新しい顧客層に届けるのであれば、届いた範囲の広がりや施設名で検索される回数。内製化であれば、スタッフが自分で企画し投稿できるようになっているか。目的によって、確認する指標は変わります。
すぐに予約の数字に表れない取り組みもあるため、途中で何を確認するのか、支援内容を見直すタイミングもあわせて決めておくと、進捗を共有しやすくなります。

もちろん、これらをすべて整理してから相談する必要はありません。何が原因かわからない段階でも、依頼すべき内容から一緒に考えてくれる相談先を選ぶことが大切です。
現在のSNS運用代行はぶっちゃけどうか?
ここは率直にお伝えすると、検索上位のページや比較記事を読んだだけでは、自施設の課題を解決できる会社かどうかまでは判断できません。「予約につながるSNS運用」と書かれていても、どこへ案内し、何で効果を確認するのかが見えなければ、期待する支援を受けられるかはわからないからです。
例えば、動画の制作を得意とする会社に予約の計測まで期待していると、毎月の報告書にはフォロワー数や再生回数が並ぶだけで、予約の話が出てこないことがあります。
特定の分野に強みを持つこと自体は問題ありません。投稿を続けることが目的の施設にとって、制作に強い会社は心強い依頼先です。ただし、その支援範囲と、施設が期待していることが合っている必要があります。「SNSから予約を増やしたい」と相談しているのに、フォロワーを増やす提案だけが続くのであれば、本来の課題は解決しません。
また、報告書が届くことと、課題が解決していることも同じではありません。思うように予約につながらなかったときに、投稿の本数を増やす提案しか出てこないのか、案内するページや予約の受け方、発信する相手まで見直してくれるのか。そこに、依頼先としての違いが表れます。
だからこそ、契約前には制作した投稿の事例だけでなく、「思うような成果が出なかったとき、どのように対応したのか」も聞いてみていただきたいです。
これは私たちmicadoにも同じことが言えます。皆さまの課題に対して何ができて、どこまで関われるのかを、具体的にお伝えする必要があると考えています。
micadoのSNS運用支援とは?
SNS運用代行が扱う領域は幅広く、私たちmicadoがそのすべてを支援しているわけではありません。micadoのSNS運用支援が目指しているのは、SNSを予約につなげることです。運用の最適化からアートディレクションまで、施設さまの状況に合わせて関わり方を変えています。
「投稿はしているけれど、何が正解かわからない」施設さまには、今の運用を見直すところから。「投稿が不定期で、優先順位が低くなってしまう」施設さまには、続けられる形を一緒につくるところから。「担当者がいないので、0から構築し直したい」施設さまには、誰に何を伝えるのかを決めるところから支援します。
まずは、現在のアカウントと販売の状況を確認し、誰に何を伝え、投稿を見た方をどこへ案内し、予約を何で数えるのかを、施設さまと一緒に決めます。
SNSだけを切り離して考えないことも大切にしています。投稿を見た方が予約する場所は、公式サイトのこともあればのこともあり、伝えたい魅力がプランとして整っていないこともあるからです。分析AI「Levitt」が予約データとマーケティング活動をもとに施策を提案し、micadoのマーケターが、や公式サイト、価格やプランとあわせてSNSで何をするかを考えます。
施策を実行したあとは、定例の打ち合わせで結果とその理由を振り返り、次の取り組みをすり合わせます。フォロワーの増減だけでなく、予約に近い行動や予約そのものがどう変わったのかを、施設さまと一緒に確認していきます。もちろん、SNSだけで予約が大きく変わるとお約束することはできません。

「今の報告書では、SNSが予約に役立っているのかわからない」「代行を頼むべきか、自分たちで続けるべきか迷っている」「そもそも何から手をつければいいのかわからない」という段階でも構いません。
一度、私たちとお話ししてみませんか?まずは現在の状況と、これから実現したいことをお聞かせください。皆さまの施設に必要な支援と、私たちがお手伝いできることを、一緒に整理するところから始められればと思います。