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2023.11.21
2023.04.13
近年、国内外ともに宿泊需要が拡大するなか、ホテル・旅館業界においてマーケティングの重要性がますます高まっています。特に、外国人旅行客であるインバウンド集客に注力することで、新たな需要開拓やブランディングにつながります。
本記事では、インバウンド集客の必要性や成功事例を紹介しているので、宿泊需要の拡大や収益の向上を目指しているホテル・旅館さまは、ぜひ最後までご覧ください。
遂にアフターコロナを迎えつつあるなかで、2023年に入ってからインバウンド需要が高騰しています。訪日外国人旅行客をターゲットにしたマーケティング施策を行うと、ホテル・旅館の売上向上やブランディングなどに影響することから、ここではインバウンド集客の必要性について解説していきます。
世界の大手旅行会社が発表した2023〜2024年までの旅行トレンドについてまとめてみたという記事にも取り上げているように、世界から見て日本の観光資源は注目されています。この市場をうまく取り込むことで、ホテル・旅館業界も大きなビジネスチャンスを得られるほか、インバウンドは国内旅行客よりも宿泊日数が長く、宿泊単価も高いため、施設の利益率を伸ばすことも可能です。
インバウンド向けのサービスや施策を取り入れることで、競合他社との差別化を図り、集客力を高めることができます。特に、多言語対応や文化体験プログラムの提供などは、インバウンド観光客に喜ばれる要素です。日本人旅行客とは情報源が異なるのと、参考にする媒体にも違いがあるので、取り組み方によっては差別化しやすい領域とにもなります。
国内旅行客をターゲットにした場合、客層によって平日と週末での稼働率に大きな差が生じることがあります。一方、インバウンドをターゲットにすると、平日・週末の稼働率の差を緩和し、安定した収益を期待できます。
インバウンド集客に対応するために、様々な施策やサービスの提供を検討していくことで、ホテル・旅館業界においてさらなる成功が期待できるでしょう。
続いては、ホテル・旅館業界におけるインバウンド集客に取り組むことで得られるメリットをまとめたので解説していきます。
インバウンド向けのマーケティングは、日本人旅行客を狙った施策と比べてより複雑になります。各国で主要とする言語は異なり、歴史や文化の違いから、「良し悪しの基準」も違うのです。こういった要素は、マーケティングにおいて重要性が高く、より効率的な集客を行うためには知識だけでなく、ユーザーの行動や思考を加味したアクションが欠かせません。
インバウンド集客で効果が出ることによって、異文化コミュニケーションのノウハウが身につくことは大きなメリットをもたらします。外国人旅行客の満足度を高めることで、SNSやブログの拡散などが期待できるので、マーケティング施策の組み合わせによっては大きな効果が得られるでしょう。
インバウンド集客に取り組むことで、今まで獲得できていなかった新規顧客層の開拓になります。ホテル・旅館のブランディングを図るためには、地道なSNSのUGCやクチコミ獲得が重要視され、利用者の声が蓄積されることによって、ブランド価値の向上に繋がります。
大まかなインバウンド集客におけるメリットを挙げましたが、続いてはインバウンド集客を取り組むにあたってのデメリットを紹介していきます。
インバウンド観光客は多様な言語や文化を持っています。そのため、スタッフが英語やその他の言語に堪能でない場合、コミュニケーションが困難になることがあるでしょう。これにより、サービスの質が低下したり、トラブルが発生する可能性があります。
インバウンドに対応するためには、施設やサービスの改善が求められます。例えば、多言語対応のサインやWebサイト、スタッフ研修など、コストや手間がかかる投資が必要となることがあります。
本章では、ホテル・旅館におけるインバウンド集客の成功事例をご紹介します。下記の事例から具体的なアイデアやヒントを得られるので、皆さまのホテル・旅館でのマーケティング施策にご活用ください。
海外OTAを活用して行った国別やリードタイム別のターゲティング戦略は、非常に効果的です。中国や韓国からの予約数が伸び悩んでいた際には、その国のお祭りやイベントと重なる時期に合わせてターゲティングを行うことで、予約数の増加につなげやすくなります。
また、予約が集中するリードタイムに合わせて、早期予約割引キャンペーンを実施することで、さらに予約件数を増やすことが可能です。
海外OTAでは多言語対応やリアルタイムの空室情報の提供、リスティング広告などのマーケティングツールを活用することができるため、海外からの集客に強いことが言えます。ホテル・旅館が海外OTAを上手に活用することで、海外旅行者にアピールし、集客数や売上を拡大することができるでしょう。
外国人インフルエンサーを活用したSNSマーケティングでは、宿泊施設の魅力を伝えるコンテンツを投稿することで、フォロワーや新規ユーザーの興味を引き付け、実際の宿泊予約に誘導することもできます。また、宿泊客が自発的に投稿するUGCを獲得することも重要です。
実際に宿泊した人たちからの口コミが広がり、信頼性の高い情報が他の旅行者にも届くことで、新規のインバウンド集客に繋がります。SNSマーケティングでも各国に合わせた戦略が必要ですが、外国人インフルエンサーを活用することで、その効果を高めることができるでしょう。
Web広告やSNS広告、メディア広告を活用したプロモーション活動により、インバウンド市場での競争力を高め、多くの外国人旅行客を集客することに成功したホテルや旅館は数多くあります。
FacebookやInstagram、TwitterなどのSNS広告では、外国人旅行客に対して多言語に対応した広告を配信でき、GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジン広告では、特定の国や地域を対象に広告を出稿できます。
また、海外の旅行雑誌やWebメディアに広告を掲載することで、旅行者に対して自社の魅力をアピール可能で、外国人旅行客向けの旅行情報サイトやオンライン旅行代理店のサイトにも広告を出稿することができます。
多言語対応ウェブサイトの導入やインバウンド向けプランの提供も、インバウンド集客支援の成功事例として挙げられます。多言語対応ウェブサイトでさまざまな国籍の観光客に対応できるようになったことでインバウンド集客が大幅に向上しました。
また、地元の文化体験や食材を活かした料理を提供するインバウンド向けプランは、観光客に好評があり、集客へと貢献します。
ここまでがインバウンド集客における重要性やメリット・デメリット、成功事例の紹介となります。まとめると、ホテル・旅館業界におけるインバウンド集客に取り組むことで、以下のようなメリットが得られます。
1.マーケティングの成功事例を作ることができる。各国で主要とする言語や文化の違いから、より効率的な集客を行うためには、ユーザーの行動や思考を加味したアクションが必要であり、その実行により、成功事例を作ることができます。
2.異文化コミュニケーションのノウハウが身につく。外国人旅行客の満足度を高めることで、SNSやブログの拡散などが期待できるので、マーケティング施策の組み合わせによっては大きな効果が得られます。
3.効果的なブランディングが可能になる。インバウンド集客により、新規顧客層の開拓になり、ホテル・旅館のブランディングを図るためには、地道なSNSのUGCやクチコミ獲得が重要視されます。
その他にも、インバウンド集客の施策について知りたい方は、インバウンド集客で宿泊予約を増やすホテル・旅館向けの7つの施策をご覧ください。
国内・インバウンドともに需要の回復傾向にあり、集客は自然に上がりつつあるものの、マーケティングによる成功事例を生み出すには時間やコストが必要です。
人材獲得が厳しい状況では、今まで通りの運営方針ではなく、外部委託で専門家に任せてホテル・旅館のマーケティングを磨いてみるのはいかがでしょうか。
OTA運用代行からWebマーケティングを一括でサポートをしている我々micadoでは、さまざまな課題を解決したり、社内のノウハウを蓄積するためのコンサルティングサポートを提供しています。
「社内のマーケティング力を上げていきたい」や「予約を増やすOTA集客のノウハウが知りたい」など、成功事例をつくりながらノウハウを蓄積していくコンサルティングをご希望のホテル・旅館様は、無料でオンライン相談も行なっております。