
Web上でホテル・旅館の宿泊予約をするユーザーはOTAや公式サイトでも、予約するまでの検索手法でSNSを活用する割合が増えているのはご存知でしょうか?
Stacklaの研究結果によると、旅行業界は86%のユーザー(Z世代は92%)が一般ユーザーの投稿から旅行にいきたい!と示されています。
しかし、一般ユーザーの投稿を蓄積するSNSアカウントにするためには中長期的な時間がかかり、
運用方法も難しいですよね…。
今回は、SNSアカウントのパワーを高めるインフルエンサーの活用について解説しており、SNSマーケティングにおける一つの手法を身につけられるので、最後までご覧ください。
また、「UGCを蓄積しやすいインスタグラムのアカウントにする」方法の記事も合わせてご覧ください。
【ホテル業界】インフルエンサーマーケティングとは?
そもそも、なぜインフルエンサーマーケティングが注目されているのでしょうか?
Stacklaの研究によると自社の発信より、一般のお客様のクチコミ(UGC)による購買の影響が大きくなっているからです。
従来のマーケティング手法との違いは、下記のような点が挙げられます。
・情報を届ける相手をターゲティングしやすい
・生活感を演出しやすいので一般的な広告よりも広告臭が少なく受け入れられやすい
・SNSを通して口コミによる拡散が期待できる
・データを取得できるので効果計測がしやすい
旅行する際、どのポイントが決め手となって予約したのか、明確にわかっていないのが現状ですが、インフルエンサーを活用した施策を打つと、予約数の増加したタイミングが明確になります。
旅行系インフルエンサーの魅力・影響力は?
旅行系インフルエンサーの定義はフォロワーの興味関心が「旅行・観光」にある方です。
株式会社トリドリの「旅行系で人気のインスタグラマー15名とマーケティングへの活用事例」によると、旅行の際に、「Instagramの投稿を参考にする」と答えた人は46%という結果が出ています。
これは近年、大手検索サイトを使用するよりも、インスタグラムでの検索の方が、写真という視覚情報という点で受け取りやすいこと。
加えて、実際に宿泊した一般人が体験談を投稿しているため、信ぴょう性が高いと判断されることが理由として挙げられます。
さらに、旅行系インスタグラマーは、検索ツールとして活用されているためインプレッション数(投稿を見た数)やリーチ数(投稿を見たユーザーの数)などが増加しやすく、宣伝にも適しています。
低コストかつスピーディーに宿泊予約を獲得できる
影響力のある人を探して芸能人を起用してしまうと、マスマーケティングと同じで莫大なコストが発生します。
しかし、旅行系のインスタグラマーは知名度を持っている上に、企業側が撮影などの用意をする必要がないため、余計な工数をかけることなくスピーディーかつ低コストで進めることができる点が強みです。
さらに、旅行系のインスタグラマーは、写真撮影が得意であるため、そのインフルエンサーが得意な見せ方で、投稿を見た多くの人々の興味を惹きつけることができます。
消費者目線でサービスのレビューを発信してくれる
先述の通り、インフルエンサーマーケティングは従来の広告手法とは異なり、費用対効果が高いといえます。
従来の広告手法では、
・広告を避け、意図的に非表示にする人は依然として多い
・テレビや雑誌のマス広告とは異なり、特定のジャンルや年代に効果的なアプローチが可能になる
といった点から、費用対効果が低い傾向にあります。
旅行系インスタグラマーは、自分自身の投稿で発信しているため、インスタグラムに投稿する内容も、実際に経験したリアルな体験談を投稿しています。
そのため、内容に信憑性があり、他ジャンルのインスタグラマーがPRを行うよりも、
旅行系インスタグラマーがPRを行った方が、購買行動に繋げやすいのです。
消費者はPRを行っている人物に対して信頼感を持てなければ、サービスに魅力を感じません。
そのため、インフルエンサーマーケティングでは、フォロワーとインスタグラマーの信頼関係を構築した上で、消費者目線の情報発信ができるかどうか重要になってきます。
通常の広告よりも消費者に受け入れられやすい
インフルエンサーマーケティングは、下記2点から通常の広告よりも受け入れられやすくなります。
・インフルエンサーの発信する「共感できるコンテンツ」が、ユーザーの購買意欲を刺激する
・インフルエンサーの持つクリエイティブ力が、サービスを魅力的にPRする広告を作り上げる
インフルエンサー自体にフォロワーというファンを抱えていることからも、一時的な宣伝効果でなく、長期的な宣伝効果が期待できることでしょう。
最後に
このようにインフルエンサーの起用はホテル・旅館の宿泊予約を伸ばすために、多大な効果を発揮するマーケティング手法です。
しかし、インフルエンサーマーケティングには、誰もが陥る落とし穴もあります。
【インフルエンサー起用の注意点】
・成果のでないインフルエンサーを起用してしまい、売り上げにつながらないこと
・適切な自社アカウント運用ができておらず、インフルエンサーから生まれる見込み顧客を取りこぼしてしまう
1つ目の「成果のでないインフルエンサーを起用してしまい、売り上げにつながらないという落とし穴」に関しては後ほど投稿いたしますのでもう少々お待ちください。
2つ目の「適切な自社アカウント運用ができておらず、インフルエンサーから生まれる見込み顧客を取りこぼしてしまう」に関しては、UGCの上がるインスタグラムのチェックリストから確認していただけると幸いです。
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