旅館の経営破綻が増えてゆく。課題を解決する3つのポイントとは?

「旅館の経営状態を改善したい」「旅館が集客を拡大するためには何が必要なのか?」などの悩みを抱える方からのご相談が増えています。同じ地域によっても集客が安定している施設としていない施設では、どのような違いがあるのでしょうか。

本記事では、旅館業界の動向や宿泊客の声から分析し、旅館の方向性をできるだけ確実に示しています。最後まで有益な情報を詰め込んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。

旅館業界は衰退している!?

「平成31年度 観光庁観光産業課」のレポートに記載されている宿泊施設数のデータを基に進めていきます。

画像1:宿泊施設数の現状と推移

上記の写真をご覧いただければ一目で分かるのが、ホテルの軒数が増えていて、旅館の軒数は下がっています。

ホテルの客室と軒数から読み取れることは、旅館に比べて件数は少ないものの、1施設あたりの客室数が大きいことがわかります。ビジネスホテルなど大手ホテル会社は、首都圏以外にも地方への宿泊需要に可能性を感じたことによっての参入です。

さらに、他業種の大手企業が宿泊業界に参入してきたことも施設数の伸びに関わってきたことを示しています。旅館の軒数の右肩下がりしている理由としては、時代の変化に対応できていないことが考えられます。こちらに関しては、後ほどご説明します。

画像2:旅館・ホテルの倒産実態

宿泊施設の倒産件数は増加していることがわかります。2015年以降から現在にかけても、新規の宿泊施設が増加する一方、倒産する施設も比例して増えていることが画像1と画像2のデータから読み取ることができます。

近年では、さまざまなタイプの宿泊施設が増えていて、地方に開業する宿泊施設も増えていることから、より競争が激しくなるでしょう。さらに、新型コロナウイルスの影響も受けて、旅行者が激減してしまったことから、経営に苦しむ施設は増えつつあります。

【ホテル・旅館業界の流れ】

・ホテルは増えているか旅館は減っている
・他業種の参入や地方開業する軒数が増えている
・倒産するホテル・旅館は右肩上がり

なぜ旅館の経営が上手くいかないのか?

「なぜホテルは増えているのに、旅館が減り続けているのだろう」と思われたでしょう。観光庁のレポートから分析していきます。

日本人の国内旅行における旅館ニーズ

 

上記の画像の左側では、国内旅行で最も利用される施設はホテルが75%あり、旅館の利用は18%と大きな差があります。

【旅館を選ばなかった理由TOP3】

①価格が高い(割高に感じている)
②予算に見合った旅館がない
③仲居さんが部屋に来るのがイヤ

旅館が選ばれない理由として、価格やサービスに対する不満が多くありました。その他では「旅館の設備が古そう」「仲居さんが部屋に入ってくるのが嫌だ」なども挙げられました。

また、出入りが自由にできなかったり、宿泊すると必ず食事が付くのホテルと異なる点となり、宿泊時に懸念されてしまうのでしょう。昔ながらの和風な雰囲気を楽しめるのが強みでもある旅館でも、現在の旅行者とのニーズマッチしていないことが読み取れます。

「旅館が選ばれない理由」を踏まえて、旅館は「宿泊客が求めているものが何か」を見直すことが必要です。お客様は旅館に対して固定概念を抱えてしまっているので、それを取り除けるようなプロモーションが効果的だと考えられます。

【よくある事例】

お客様A:旅行先も決めたことだし、旅館でも検索してみるか。え〜っと、、、(Web上で)地域名+旅館の検索っと…….。なんか良さそうな旅館なんだけど、ホームページ見づらいから違うところを探してみよう。

上記のような事例はホテルでは少なく、旅館には多い事例です。Web上で検索ヒットしても、ホームページでの情報取得がしづらいと、せっかくの予約される機会を失ってしまいます。

OTAで検索しても掲載できる情報が限られていることから、宿泊予約を検討している約半分の人は、ホームページに訪れて再検討するのです。

何を強みとしているな旅館なのか認識できないようなホームページは、大きな損失をしていると言っても過言ではありません。旅館の経営をより良くしたいと考えている方は、ホームページの改善をしてみてはいかがでしょうか?

旅館経営をより良くする3つのポイント

旅館の経営がホテル経営に比べて厳しい理由は、大きく分けて3つあります。

【旅館経営が成り立たない3つの理由】

1.Web上での施策をしていない
2.国内OTAしか利用していない
3.時代の変化に追いつけていない

上記3つの要素が、首都圏や観光需要の高い地域にある旅館が集客できて、他地域の旅館で集客できていない理由です。旅館は地域のコミュニティなどに深く根付いていることから、「これでいい、このままでいい」という印象が強いですが、従来の集客方法では、例年のように予約を獲得できなくなるでしょう。

その理由としては、旅行や宿泊施設の情報を取得する方法がスマホに変わり始めたことにより、検索が簡単になりました。そのことから、ホテルや旅館の比較検討が簡単になり、自分自身に見合う施設を見つけることができます。

つまり、施設側は検索するお客様とマッチング率を上げるためには「情報発信」が重要です。これからは「待つ集客」ではなく、「呼ぶ集客」にシフトしなければなりません。

仮に、OTA集客に依存しすぎてしまうと、競合施設との比較検討が同時にできるので、予約数が劇的に変わる可能性は見込めません。時代の変化に対応しないことには、旅館ブームが再来するのは難しいでしょう。逆にWeb上を活用した集客施策を実践することで、現状の予約数をさらに伸ばすことができます。

現在、このような状況だからこそ施設内の見直すべき部分はたくさんあるので、ぜひ実践してみてください。

旅館の魅力を再発信するために

今回は、過去の旅館業界の動向から、これからの旅館業界で起こることを予測した記事となりました。いかがでしたでしょうか?

【まとめ:旅館の経営をより良くするポイント】

・お客様が求めているものを理解し、発信する
・旅館に泊まりたい客層をできるだけ絞る
・Web全体を活用した集客戦略に取り組む
・施設内のオペレーションを見直す

ここ数年の宿泊情勢は本当に速く変化していて、「このプロモーションしておくべきだった」「これやっておけばよかった」など、気づいたときにはトレンドに乗り遅れているものです。

現在は、新型コロナウイルスの影響で国内旅行に出にくい時期ですが、もう少し落ち着けば旅行ブームが起こり、宿泊需要は復活します。インバウンドの需要も復活してくれば、日本旅行は再び盛り上がるでしょう。

旅館が経営をより良くしていくためには、「旅館の良さを伝える情報発信」「Web上での集客戦略」など、改善するべき部分がたくさんあります。多くの宿泊施設では、これからの集客に向けて対策を行っていないので、いち早く集客の体制を整えることが可能です。

旅館の集客戦略やブランド構築について悩んでいる方は、30秒で申し込みできるオンライン相談を受け付けているので、お気軽にお問い合わせください!

また、マーケティング戦略を活用した集客事例集をまとめた資料を提供しています。本書の内容としては、OTA以外での宿泊予約を獲得した施策のご紹介をしているので、今後集客チャネル(媒体)を増やしたい宿泊施設様はぜひご覧ください!

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投稿者プロフィール

渡邉典史
渡邉典史
デジタルマーケティングによる集客戦略を担当。独立後コンテンツマーケティングにおける企画立案から記事作成などを行い、サービス提供開始から最短2ヶ月で集客数6.5倍を達成。Googleアルゴリズムの研究を行い、SEO,MEO対策の目標達成が短期間で可能。海外経験を活かしインバウンドマーケティングの責任者としてホテル・旅館を中心に集客支援を行っている。