
ホテル・旅館が行うべきマーケティング施策の1つとして、インスタ運用があげられます。写真や動画の投稿がメインのインスタは、施設の魅力的な部分をアピールするのに最適な媒体です。
インスタは他のSNSと比較するとユーザーの年齢層が幅広く、ホテル・旅館と相性が良い特徴がありますが、アカウントを実際に運用してみると「思うようにフォロワーが伸びない」「予約が増えない」と悩んでしまう施設様が多いのではないでしょうか?
今回は、インスタの運用に必要な知識とポイントを徹底解説します。人気のインスタアカウントの事例を用いて、ホテル・旅館向けの運用ポイントを紹介するので参考にしてみてください。
ホテル・旅館のインスタ運用で実践すべきコト
写真や動画で魅力を伝えやすいホテル・旅館では、インスタを活用することでファンを獲得したり、タグ付けやストーリーのメンションで認知度の拡大が狙えたりと、大きなメリットがありますが、何となく運用しているだけではなかなか認知拡大や集客には繋がりません。
効果的な運用をするためにも、ホテル・旅館のインスタ運用で押さえておくべき3つのポイントをご紹介していきます。
1.インスタのアルゴリズムを理解する
インスタで毎日投稿を続けたり、クオリティの高い写真や動画を投稿しても、フォロー数が増えるわけではありません。アカウントのフォロワー数を増やして予約へと繋げるためには、インスタのアルゴリズムを理解することが重要です。
タイムライン上に流れるフィード投稿や発見タブ、リールタブなどにおすすめとして表示されるためには、インスタが定めるアルゴリズム(ルール)に合わせた運用が必要となります。
ユーザーの行動に合わせてアルゴリズムは定期的にアップデートされるので、常に確認してホテル・旅館のインスタ運用を行いましょう。
2.投稿の方向性を決める
インスタ運用の目的やターゲット、投稿内容のトンマナは、実際に運用する際にとても重要となります。インスタの方向性を決めておかないと統一感のない投稿になったり、競合施設の内容と被ったりしてしまい、ユーザーに魅力的ではないと判断されてしまうでしょう。
コロナ禍を経て、インスタ運用に力を入れるホテル・旅館が増えましたが、アカウント設計をスキップしている施設が多く、「フォロワーが伸びない」や「予約に繋がらない」という結果になってしまいました。
効果的なインスタ運用をしていくためにも、ホテル・旅館の魅力や強みを見直し、最適なアカウント設計をしていきましょう。
3.ユーザー目線でインスタに投稿する内容を考える
ホテル・旅館について調べるユーザーが、どのようなコンテンツ内容だと興味が高まるのか、滞在イメージが想像しやすいのかを、ユーザー目線で考えるようにしましょう。
インスタで投稿することが目的になってしまうと、単純にホテル・旅館の施設の説明になったり、一方的なアピールになってしまいがちです。
ユーザーの求める情報とホテル・旅館側が発信したい情報が異なると、興味を抱いてもらうことが難しくなります。コンテンツ作成をする際は常にユーザー目線で取り組み、投稿した後は、ユーザーの反応を必ず確認して、さらに定期的なアカウント分析と改善を行いましょう。
ホテル・旅館のインスタ運用で守るべき5つのコト
ここまでインスタの基本知識を紹介してきましたが、実際にアカウントを運用するうえで守るべきことはたくさんあります。
以下では、ホテル・旅館向けのインスタ運用で守るべき5つのことを紹介していきます。
1.アカウント設計
アカウント設計を行わないと方向性がぶれてしまうため、ホテル・旅館の魅力が上手く伝わりません。「どんな宿泊者に」「施設のどんな情報を」「どのような投稿を届けるか」を設定したインスタ運用が重要です。
また、ターゲットを細かく設定することで、ホテル・旅館について気になっている人のニーズが明確になるので、コンテンツ内容の方向性を決めることができます。
ターゲットのニーズを満たしたコンテンツは、ホテル・旅館への興味関心の引き上げや予約へのひと押しにつながります。
2.最低2〜3日に1回は投稿
旅行関連のコンテンツは、インスタでも特に投稿数が多いジャンルなので、投稿頻度が少ないとすぐに他の投稿に埋もれてしまい、インスタユーザーの目に留まる機会が少なくなってしまいます。
インスタアカウントがアクティブであるほど、アルゴリズムにも有利に働くので、最低でも2〜3日に1回は投稿をするように心がけましょう。
3.ストーリーズやリールを活用
通常の投稿とは違う戦略で集客が期待できるストーリーズやリールも活用すると、”バズ”を狙うこともできます。
ストーリーズとリールの一番の違いは、「24時間で投稿が消えるか消えないか」です。通常の投稿とも戦略が異なるので、それぞれのアルゴリズムを理解したインスタ運用を行いましょう。
インスタでは基本的に滞在時間が長いとアカウントが評価されるので、文字を多く含んだストーリーズを投稿して読ませることで滞在時間を長くしたり、最初の数秒で続きが気になるようなリール投稿で再生回数を伸ばすことで、アカウントが成長しやすくなります。
また、インスタのフィード投稿はフォロワー以外には表示されないので新規ユーザーにアプローチしにくいですが、リールの表示される箇所はユーザーの興味関心にあわせてフォローしていないアカウントの投稿も表示されるので、新規ユーザーへのアプローチができます。
4.インスタキャンペーンや企画を実施
インスタでキャンペーンなどの企画を行うことで、ホテル・旅館の認知を拡大できるチャンスが増えます。
フォローやいいね、ホテルのアカウントをタグ付けしての投稿を条件に、一泊プレゼントやホテルで使えるクーポン券などのプレゼント企画を通して、施設の知名度を上げることに成功している施設も実際にあります。
また、インフルエンサーとコラボしてプランの企画を行ったり、インフルエンサーとのコラボキャンペーンも影響力が期待できるので、認知度を上げることができます。
5.毎月1回はアカウントの分析/改善を行う
インスタ運用の効果を確認するためにも、毎月1回は必ず分析を行いましょう。反応が良い投稿の傾向を把握すると、次の投稿に活かすことができます。
反応が低い投稿があった場合は、リーチやエンゲージメントなどのデータ結果を分析して、どうしたら改善できるか探す必要があります。このようにPDCAを回していくことができると、インスタ運用の効果を実感できるでしょう。
人気ホテルのインスタ投稿から学ぶ運用ポイント
ここまでホテルや旅館がインスタ運用する際のポイントを紹介してきましたが、続いてインスタで人気なホテルのポイントをまとめました。どのような投稿をしたらいいかわからない方は、ぜひご覧ください。

インターコンチネンタル東京ベイのインスタアカウントは、統一性があります。宿泊時の体験を想像しやすくするためにクオリティの高い写真や動画を使用し、投稿の滞在時間を伸ばすために1つの投稿で複数枚の写真を投稿したり、インスタのアルゴリズムを意識した運用を行っていることが考えられます。
アカウントのトップに表示されるストーリーのハイライトには、結婚式や女子会といった宿泊シーンに合わせてカテゴリ分けをし、インスタ映えを狙う幅広いユーザーにアプローチしています。

一時的に閲覧数が急増しやすいリールも積極的に活用し、写真だけでは伝えきれない情報を動画で伝えることで、宿泊時を想像してもらいやすくなります。
ストーリーズには、アンケートや質問BOX、クイズ、絵文字スライダーなどの機能があり、ユーザーがホテル・旅館のストーリーズに反応してもらえると、インスタグラムのアルゴリズムとして「ユーザーとの親密度が高い」と判断され、おすすめに表示されやすくなります。
また、タグ付けしてもらった投稿からUGC(ユーザーが作ったコンテンツ)の活用を行うことで、実際に宿泊した人からの魅力を伝えることができます。プロが撮影した写真を使うことも大切ですが、UGCの方が現実味があるので、ユーザーからも信用してもらいやすくなります。
ホテル・旅館におけるインスタ運用のまとめ
ホテルや旅館の魅力は、写真や動画といった視覚的な情報でアピールしやすい特徴があるため、インスタととても相性がいいです。
消費者のニーズに適したコンテンツ投稿で具体的な宿泊をイメージさせることができると、ホテル・旅館のプロモーション効果に期待ができます。インスタ運用の効果を高めるためには、アカウント設計から分析といった専門的な知識とスキルが求められます。
他にもSNSのプロが解説する記事をたくさん投稿しておりますので、”SNSに関する記事一覧”からぜひご覧ください!
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ホテル・旅館のインスタ〜ブランドアカウント編〜
ホテル・旅館のインスタ〜フォロワー数UP編〜
ホテル・旅館のインスタ〜運用チェックリスト編〜
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