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ホテル業界ニュース

2023.11.21

2023.05.19

旅行者の5割以上が食事に期待をしている…?宿泊プランの差別化で選ばれる宿を目指そう

旅行先での食事は、多くの人にとって大きな楽しみの一つです。最近の調査によれば、旅行者の5割以上が旅先での食事を楽しみにしており、特に20代の若者はSNSを活用して食事の場所を探す傾向があることが明らかになりました。

本記事では、株式会社クロス・マーケティングが実施した「旅行先での食事に関する調査(2023年)」の結果をもとに、旅行者の食事に対する意識や嗜好について詳しく解説していきます。

ホテル・旅館のマーケティング担当者の皆様にとって、今後のサービス改善やプラン作成の参考になることでしょう。

年齢層別における宿泊プランの傾向

旅行の宿泊先での食事について、どのようなプランを選ぶかを聴取したところ、「朝食・夕食どちらもあり」が52.4%と半数越え。<図1>

次いで「朝食のみあり」(33.0%)、「素泊まり」(25.1%)と続く。年代別では、60代は「朝食・夕食あり」が66.8%と全体より14.4pt、20代では「素泊まり」が43.6%と18.5ptと高く、年齢が上がるにつれ食事つきプランを選ぶ傾向にある。

旅行の楽しみを100%としたときに「食事」の占める割合を数値で聴取したところ、「50%台」が26.3%と最多。また、「50%~100%」は71.2%を占め、多くは旅先での食事を楽しみにしていることがわかった。<図2>

旅先での楽しみ「食」が占める割合は「5割以上」が多数 20代はSNSで旅先での「食」探し

宿泊施設は年代別の食事ニーズに応えるプランを展開することが重要です。60代の方々は朝・夕食付きプランを好む傾向が強いため、充実した食事プランを提供することで集客効果が期待できます。一方、20代は素泊まりプランを選ぶ傾向が高いため、カフェやバーと提携し、地元のグルメを楽しむ特典などを考案すると、若年層にアピールできるでしょう。

また、旅行者の半数以上が食事を重視していることから、地域の特色を生かした料理や、期間限定のメニューを提供することで、旅行者の興味を引きつけることができます。さらに、SNSやWebサイトでの情報発信を強化し、宿泊施設の魅力を伝えることで、より多くの旅行者にアプローチできるでしょう。

年代別のニーズに対応した食事プランを提供し、地元の魅力を活かした料理や情報発信を行うことで、ホテル・旅館のWeb集客力を向上させることができます。

旅先の食事は事前に決めるが約半数

食事をする場所の選び方では、「Webで検索する」が49.7%と突出して高い。<図3>

次いで「事前に調べず、現地で気になったお店などに入る」(21.4%)、「SNSで調べる」(19.9%)と続く。年代別では、20代の「SNSで調べる」、60代では「宿泊先に置いてある案内やチラシを見る」が全体より約20pt高い。

その土地の名物やご当地料理の喫食以降は、「価格が少し高くても食べる」「必ず食べる」「伝統的な郷土食なら食べる」がTOP3。<図4>

これまでの旅先での思い出の食事は、その土地ならではの名産、とくに海産物についてのエピソードが目立つ。<図5>。


旅先での楽しみ「食」が占める割合は「5割以上」が多数 20代はSNSで旅先での「食」探し

選ばれる宿泊プランは独自性が高い!?

「Webで検索する」が49.7%と最も高い割合を占めているため、SEO対策を強化し、検索エンジンでの露出を高めることが重要です。また、宿泊施設が提供する食事や地元の名物料理に関する情報を、Webサイトやブログで積極的に発信しましょう。

さらに、20代では「SNSで調べる」割合が高いため、SNSを活用した情報発信や口コミ戦略も重要です。インスタ映えする食事やレストランの写真を投稿し、ハッシュタグや地域タグを活用することで、若い世代へのアピールが可能となります。

また、60代では「宿泊先に置いてある案内やチラシを見る」が高いため、宿泊施設内に地元グルメ情報を提供するチラシやパンフレットを用意することも効果的です。

加えて、多くの人が地元の名物料理を重視していることから、郷土料理や名産品を取り入れた食事プランを提供することで、集客力を向上させることができます。

まとめ

本記事をまとめると、ホテル・旅館業界では、旅行者が旅先での「食」を重要視していることが明らかになりました。この傾向を活かし、予約増加や単価向上、ホテルブランディングを狙った魅力的なパッケージ造成に取り組むことで、競合他社に差をつけ、集客力を高めることが可能です。

具体的なマーケティング強化策としては、地元の名物料理や郷土食を取り入れた食事プランを提案し、WebサイトやSNSでの情報発信を充実させることが求められます。また、SEO対策やSNSマーケティングを活用し、検索エンジンやSNSでの露出を高めることで、宿泊施設の魅力を広く伝えることができるでしょう。

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