「Instagramで地域名を検索すると、他の施設ばかり出てきます」。私たちmicadoはホテル・旅館のSNS運用を支援していますが、最近はこうした相談が増えました。旅行の行き先や泊まる施設を、Instagramの検索で探す人が増えているからです。フォロワーに届けるだけでなく、検索で見つけてもらえるかどうかが、施設の集客を左右するようになっています。
この記事では、Instagramの検索で施設を見つけてもらうための、プロフィールと投稿の作り方に絞って整理します。検索の結果がどう決まるのかを、Instagramを運営するMetaの公式の説明で確認できた範囲で押さえたうえで、何を整えればよいか、見つけてもらえているかをどう確かめるかを順にお伝えします。
Instagramの検索では、何がどう表示されますか?
最初に、Instagramの検索の結果がどう決まるのかを確かめます。仕組みのすべてが公開されているわけではありませんが、Metaは検索の結果の並べ方について、公式の説明を出しています。以下は、Metaの透明性センターのページ(2026年6月23日更新)で、2026年11月1日に確認できた範囲の内容です。皆さまは、自社の施設に関係する言葉でInstagramを検索したことがあるでしょうか?
結果は、アカウント・ハッシュタグ・場所・投稿などから選ばれます
Metaの説明によると、Instagramの検索は、まず検索された言葉に関係するものを集めるところから始まります。集める対象は、ハッシュタグ、場所、リール、投稿、プロフィール、音声などです。そのうえで、コンテンツの種類や、検索の意図とどれだけ合っているか、その人が普段どう反応しているかといった点で一つひとつを採点し、重複などを取り除いてから、点数の高い順に並べます。
アカウントの候補を出すときには、検索された言葉と、ユーザー名やプロフィール名の言葉がどれだけ似ているかが使われると説明されています。ハッシュタグの候補では、検索された言葉との近さや、同じ言葉で検索した人がどれだけそのハッシュタグを選んでいるかが使われます。
つまり、施設のアカウントが検索で見つかるかどうかは、名前の付け方や、投稿に付ける場所やハッシュタグの選び方に左右されるということです。Googleの検索とは仕組みが違うので、別のものとして整えます。
検索の結果は、人によって変わります
もう1つ押さえておきたいのは、Instagramの検索の結果が、見る人ごとに変わることです。Metaの説明でも、検索の結果はその人の過去の行動に合わせて変わり、普段どんな投稿に反応しているかが点数に使われるとされています。
そのため、担当者が自分のスマートフォンで検索して自社のアカウントが上に出ても、他の人にも同じように表示されているとは限りません。普段から自社のアカウントを見ている担当者の画面では、自社が上に出やすくなっていると考えるのが自然です。検索の履歴を消したり、普段使っていない端末で確かめたりしても、他の人の画面と同じになるとは限りません。
検索での見つけられ方を確かめるときは、この点を割り引いて見る必要があります。後で触れるとおり、表示の順位よりも、プロフィールへのアクセスや予約ページへのリンクのクリックといった、自社で数えられる数字で確かめるほうが確実です。
プロフィールと投稿は、どう作ればよいですか?
検索の仕組みを踏まえると、整えるべきものは大きく2つです。検索で施設のアカウントとして見つけてもらうためのプロフィールと、場所やハッシュタグ、投稿の中身で見つけてもらうための一つひとつの投稿です。皆さまの施設のプロフィールは、施設名を知らない人が検索しても見つけられる名前になっているでしょうか?
プロフィール名に、探される言葉を入れます
Instagramには、アカウントを識別するユーザー名と、プロフィールに表示される名前の2つがあります。Metaの説明では、アカウントの候補を出すときに、検索された言葉とこの2つの名前の似ている度合いが使われるとされています。
施設名だけをプロフィール名にしていると、施設名を知っている人にしか見つけてもらえません。プロフィール名に、地域名や「温泉旅館」「ホテル」といった施設の種類を添えておくと、地域や種類で探している人の候補に入りやすくなります。ただし、言葉を詰め込みすぎると読みにくくなり、施設の印象を損ないます。施設名と、地域名や種類を1つか2つ組み合わせる程度にとどめます。ユーザー名は、パンフレットや公式サイトなど、すでにほかの場所に載せていることが多いため、変えるならプロフィール名から試すのが安全です。
プロフィールの紹介文には、施設の場所と特徴、予約の方法を短く書き、公式サイトの予約ページへのリンクを置きます。検索で見つけた人が、そのまま予約へ進めるようにしておくためです。
投稿は、場所とハッシュタグで何の投稿かを伝えます
一つひとつの投稿では、場所の情報を付けることを習慣にします。Metaの説明でも、検索で集める対象に場所が含まれています。施設の場所を付けておけば、その場所や周辺の地名で探している人に見つけてもらう入口が増えます。
ハッシュタグは、数を多く付けるより、投稿の中身と合ったものを選びます。地域名、施設の種類、客室や料理、季節の景色など、その投稿を探している人が使いそうな言葉です。中身と関係のないハッシュタグを付けても、探している人の意図とは合いません。
投稿の文章でも、何の写真なのか、どこで、どんな体験ができるのかを具体的に書きます。キャプションの言葉が検索でどう扱われるかは、今回確認したMetaの説明には明記されていませんでした。それでも、写真の内容を言葉で添えておけば、見つけた人が施設を理解する助けになります。投稿の形式ごとの役割の分け方は、Instagram運用の設計の記事で扱っています。

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見つけてもらえているかは、どう確かめればよいですか?
プロフィールと投稿を整えたら、検索で見つけてもらえているかを確かめます。先に触れたとおり、検索の結果は人によって変わるので、担当者の画面での順位だけを見ていると判断を誤ります。皆さまの施設では、Instagramから公式サイトへ来た人の数を把握できているでしょうか?フォロワーの数より、そちらのほうが予約に近い数字です。
検索語を決め、自社で数えられる数字で確かめます
最初に、施設が見つけてもらいたい検索語を3つから5つほど決めます。地域名、地域名と施設の種類、周辺の観光地の名前などです。この言葉で、プロフィールや投稿、場所やハッシュタグを整えます。
確かめるときは、表示の順位ではなく、自社で数えられる数字を見ます。Instagramのインサイトで見られるプロフィールへのアクセスやリンクのクリックの推移、公式サイトのアクセス解析でInstagramから来た人の数と予約の件数です。プロフィールのリンクに、Instagramから来たことが分かる計測用の印を付けておくと、予約までのつながりを確かめやすくなります。
数字は月に1回、同じ時期の前年や前の月と比べます。プロフィール名を変えた、場所の情報を付け始めたといった変更の前後で比べれば、どの手が効いたのかも見えてきます。一度に複数の変更を加えると、どれが効いたのかが分からなくなるので、変更は1つずつ、時期をずらして行うのがおすすめです。
ここは率直にお伝えします
Instagramの検索の仕組みは、Metaの説明で一部が公開されているものの、細かい点数の付け方までは分かりません。そのため、この記事で挙げた整え方は、公開されている説明から読み取れる範囲のものです。これをすれば必ず上位に出る、という方法はありません。仕組みは変わることもあるので、Metaの公式の説明は時々見直すようにしています。
施設が自分で整えられる範囲には限りがある一方で、宿泊した顧客が施設の場所を付けて投稿してくれれば、検索で見つかる入口は増えていきます。顧客の投稿が自然に生まれる運用の考え方はSNSブランディングの記事で、ハッシュタグの投稿を集めるキャンペーンの設計はSNSキャンペーンの記事で扱っています。
また、Instagramの検索とGoogleの検索は別のものです。片方を整えればもう片方も整う、というものではありません。Googleでの見つけられ方は、宿泊施設のSEOの記事で整理しています。

まとめ
Instagramの検索は、検索された言葉に関係するアカウント、ハッシュタグ、場所、投稿などを集め、検索の意図との合い方やその人の反応で並べる仕組みだと、Metaの公式の説明で示されています。結果は人によって変わるので、担当者の画面での順位だけで判断しないことが大切です。
整えるのは、プロフィール名に地域名や施設の種類を添えること、投稿に場所の情報を付け、中身に合ったハッシュタグを選ぶこと、写真の内容を言葉で添えることです。見つけてもらいたい検索語を決め、プロフィールへのアクセスやリンクのクリック、Instagramから公式サイトに来た人の数と予約で確かめる。この順番で進めれば、検索から予約までをつなげやすくなります。
読んで「なるほど」で終わらせていませんか?
施策は思いついても「どの順で・いつやるか」で止まっていませんか。いま売上を伸ばしている施設と、そうでない施設の差は、「どこで取りこぼしているか」に気づき、「いつ・何をすべきか」を数字で判断できているか。違いはそこだけです。
同じエリア・同じ規模の施設は、すでにデータを見ながら最適なタイミングで手を打ち始めています。一方で「分析する仕組みがない」「何から手をつければいいか分からない」と判断を後回しにしている間も、機会損失は静かに積み上がっていきます。
まずは”自社で実際に何が起きているか”を見るところから。それが、最適なタイミングで最適な一手を選べる施設への第一歩です。
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Instagramの検索で施設を見つけてもらうために、プロフィールや投稿のどこから整えればよいかを整理したい場合は、そのままご相談ください。今のアカウントの状態と、Instagramから公式サイトへの流れを確かめたうえで、見つけてもらいたい検索語と整える順番を一緒に考えます。何から聞けばよいか決まっていなくても構いません。