① サマリー
現時点における12月の予約状況について、以下の通り要約します。なお、本数値は現時点での未確定データであり、今後のキャンセル等により変動する可能性がある点にご留意ください 。
- 予約の積み上がり: 足元の販売室数は前年同月比で約28.6%増加する勢いで推移しており、前年を上回る予約ペースが確認されています 。
- 客層の変化: 現時点では1室あたりの宿泊人数が2名の構成比が43.14%と最も高く、前年の25.5%から大幅に上昇している可能性があります 。
- 単価帯のシフト: 室単価30,001円〜50,000円の層が30.49%(前年9.31%)に拡大しており、高単価帯への予約シフトが推測されます 。
② 現時点の予約実績(前年同月比)
足元の予約水準は以下の通り整理されます。
- 販売室数: 前年同月比 約28.6%増
- 宿泊人数: 2名利用が最多の43.14%(前年:25.5%)
- 泊数シェア: 1泊が59.02%(前年:48.61%)
- 室単価: 30,001円〜50,000円が30.49%で最多(前年:10,000円〜15,000円の30.62%)
③ 指標別分析
すべて「現時点での傾向」として記述します。

- 販売室数(前年同月比): 現時点では前年を大幅に上回るペースで予約が推移していると見られます 。
- 日別ごとの販売室数: 12月27日から31日にかけて予約が集中する傾向にあり、特に年末の需要が高い可能性が示唆されます 。
- 宿泊人数(前年同月比): 1名利用が減少し(18.69%)、2名から4名のグループ利用予約が前年比で拡大していると見られます 。
- 泊数シェア(前年同月比): 1泊予約の構成比が約10ポイント上昇しており、短期滞在の予約が先行している可能性があります 。
- 室単価(前年同月比): 25,001円以上の高価格帯の予約構成比が合計で50%を超えており、強気な価格設定または需要の質的変化が起きていると推測されます 。+1
④ 主要分析(前年同月比)
チャネル別の予約構成比には以下の変化が見られます。

- Expedia: 前年の15.49%から29.91%へと大幅にシェアを伸ばしている可能性があります 。
- Agoda: 24.38%(前年15.56%)と、海外経由の予約が足元では顕著です 。
- 楽天トラベル: 17.57%(前年31.1%)と構成比が低下しており、チャネルの主役が国内系から海外系へシフトしている傾向がうかがえます 。
⑤ 地方別シェア分析(前年同月比)
エリアごとの先行予約状況は以下の通りです。

- 関東: 32.36%(前年25.66%)とシェアを拡大させており、先行予約が集中していると見られます 。
- 近畿: 27.51%と、前年の30.58%からやや構成比を下げていますが、引き続き主要な予約先となっている可能性があります 。
- 中部: 17.33%(前年15.71%)と微増の傾向にあります 。
⑥ 国別シェア分析(前年同月比)

予約の足元動向を整理します。
- 台湾: 22.57%で首位を維持していますが、前年(23.67%)より微減の可能性があります 。
- アメリカ・タイ: アメリカ(16.05%)、タイ(11.74%)が前年比でシェアを伸ばしており、訪日客の多様化が進行していると見られます 。
⑦ 分析(前年同月比)

予約から宿泊までの期間の変化を確認します。
- 長期化の傾向: 31〜60日前の予約が23.07%(前年 18.85%)に増加しており、早期予約の動きが強まっている可能性があります 。
- 直前予約の減少: 0〜3日前の予約構成比は9.97%(前年 12.56%)に低下しており、需給が引き締まっている状況下では、早期の在庫確保が優先されていると推測されます 。
⑧ 総括(現状整理)
現時点では、海外経由の早期・高単価な予約が前年比約28.6%増のペースで積み上がっている状況にあると見られます 。ただし、これらはあくまで現時点での予約データであり、最終的な宿泊実績として確定したものではない点に留意が必要です 。
『コンサルタント/専門家としての考察』
本レポートで確認された足元の予約動向を踏まえると、2025年12月は前年に比べ、海外市場を起点とした需要の質的変化が顕著に現れている可能性があります 。
まず、室単価3万円以上の構成比が大幅に拡大している点は、単独の物価上昇だけでなく、高付加価値を求める層の予約が早期に埋まっていることを意味していると考えられます 。これは、が31〜60日前にシフトしていることからも、計画的な旅行者が増えている業界構造の反映と見られます 。
しかし、予約実績には常にキャンセル等の不確実性が伴います。この傾向が継続する場合、国内レジャー層の予約が入り始める直前期には、低単価帯の在庫が枯渇しているシナリオも想定されます。事業者が判断材料として確認すべき視点は、チャネル別の成約率(キャンセル率)の注視です。現状のペースが維持された場合でも、特定の海外への依存度が高まっている施設では、直前の在庫再浮上に備えた柔軟な管理が求められる可能性があるでしょう。
本記事は、当社が提供するサービスを通じて取得した匿名化済みの予約実績データをもとに作成しています。 本データは現時点での予約状況を示すものであり、将来の宿泊実績を保証するものではありません。 本データは市場全体の動向を網羅するものではありません。 個別の施設・事業者が特定されないよう、統計的に加工・集計しています。 本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、 本データを用いた意思決定によって生じたいかなる損害についても、 当社は責任を負いかねます。