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旅行やビジネスを目的に、ホテル・旅館へ宿泊するためには予約する行為を誰しもが行います。
主軸となる予約の媒体はOTAですが、多くの施設さまでは手数料がかからない直接予約を増やしたいと考えているでしょう。
OTAは独自の割引やキャンペーンなど、顧客への還元システムが充実していて、公式サイト内での予約に促すためには特定の条件を達成しなければなりません。
そこで今回は、インターネット検索が当たり前になっていて膨大な情報が溢れている現代社会において、欠かせない「ページの表示速度とサイトアクセス数の関連性」について解説していきます。
自社の公式サイトに力を入れている施設さまでも見落としているのがよく見受けられるので、この機会に一読ください。
Aberdeen Groupの調査によると、Webサイトが瞬時に読み込むとコンバージョン率が向上します。その一方、ページ読み込みの1秒の遅延ごとに顧客満足度が16%、ページビューが11%、コンバージョン率が7%低下することがわかりました。
さらにGoogleの調査によると、スマホユーザーはページが表示されるまで3秒以上かかると50%が閲覧を止めて離脱する傾向があります。また、ページの表示速度は直帰率にも大きな影響を与えており、読み込み時間が1秒の場合に比べて、約3〜4秒かかると32%直帰率が増加します。
読み込みが速いページと遅いページの基本的な違いは、ページの画像や動画が重かったり、無駄なHTML・CSSコードが設置されているなどの要因があります。
【ページ速度を向上する取り組み一覧】
・サーバーのスペック改善
・ブラウザキャッシュを用いる
・テキスト圧縮の有効化
・メディアコンテンツの効率的な配信
・最適なサイト形式の使用
・AMPでページスピード高速化(PWAの導入)
ホテル・旅館では、季節やキャンペーンごとに写真の差し替えやバナー作成など、ページの表示速度が遅くなる原因が多いので、Webサイト内で直帰や離脱に繋がっているが多いのです。
ページの表示速度は”スマホ検索のランキング”にも影響します。ただし、読み込む時間を速くすれば検索順位が変動するわけでなく、表示速度の遅いページの評価を下げるという内容です。
Googleアルゴリズムは常に洗練されており、“2021年からはスマホ版サイトの対応を優先的に行うべきだ”と言わんばかりの重要項目です。
総じて、どんなにサイトが充実していてもページの表示速度が遅ければ、ユーザーのストレスは高くなって離脱されてしまいます。売上にも影響するページの表示速度は、できるだけ早く改善することをおすすめします。
2019年時点で日本国内におけるスマホの利用率は85%を超えています。弊社が今まで100社以上のホテル・旅館のサイト分析を行ってきましたが、スマホユーザーの割合は60%〜70%以上を超えいてた施設さまがほとんどでした。
さらに、スマホユーザーの忍耐力が低くなっているため、サイト内に留めるハードルが激化しています。ページの表示速度は遅くても”2秒以内”に最適化できれば、各ページの遷移もスムーズになり、平均滞在時間や閲覧ページ数も上がり、売上にも良い影響を与えるでしょう。
特にスマホ版サイトでは、ユーザー体験を高めるページエクスペリエンスが重要視されているので、こちらもチェックしてみてください。
「 読み込みに3〜4秒かかると直帰率は1秒の場合の32%増……..5秒だと90%増、6秒だと106%増、10秒だと123%増になる 」
「ページの表示速度は遅くても”2秒以内”に最適化をするように改善をすること」
「現在のスマホユーザーは85%以上を超えていて、ユーザー体験を高めるページエクスペリエンスが特に重要」
ここまでの解説をざっとまとめてみましたが、ページの表示速度を上げるだけでは、宿泊予約の数は増えるわけではありません。「ストレスなくページの回遊ができる→スムーズに情報収集ができて予約検討熟度が高まる→宿泊予約」という流れです。
ページ速度の改善ができたら、遅いページだったときのユーザー行動のデータを比較して、どのように行動が変化したのかを分析して更なる改善をする必要があります。
「サイト分析」に関わるおすすめコンテンツ3選
1.【完全理解!!】ホテル経営を促進させるWebサイトの設計から集客改善
また「編集長のおすすめ!」では、ホテルや旅館の”デジタルマーケティングの重要性”について理解しやすい記事を厳選しています。
さらに、以下の“売上改善に成功した宿泊施設の取り組み事例6選”では、micadoが一緒にお仕事をさせていただいたホテルや旅館さんでの集客事例をご紹介しております。
「これから新しい集客施策に取り組みたい!」「直接予約を増やして、利益率を上げていきたい」など考えている施設の担当者様は、ぜひお役立てください!