ホテル・旅館のホームページ制作会社を探すと、比較記事の多くが「業界の実績があるか」「デザインや写真の質が高いか」「サポート体制が整っているか」を選び方に挙げています。
どれも大事ですが、その基準で選んでリニューアルしたのに予約が増えなかった、という相談を私たちは受けることがあります。
理由は、公式サイトが作品ではなく、予約を受ける装置だからです。予約は予約エンジンの画面で完了し、その手前で計測が切れていれば、どのページが予約を生んだのかも分かりません。
公開後に誰が更新するのか、ドメインや計測のアカウントが誰の名義なのかも、見た目の比較では見えません。
この記事では、ホテル・旅館の集客を支援してきた立場から、制作会社を5タイプに分け、契約前に確かめる10の質問と費用の構造を解説します。なお、この記事を書いている株式会社micadoは比較に含めていません。掲載企業から掲載料も受け取っていません。
前回、予約が増えなかった理由はどこにあったか
制作会社を比べる前に、前回のリニューアルで何が変わらなかったのかを特定します。ここが曖昧なままだと、デザイン案と見積りの見比べになり、同じ失敗をもう一度買うことになります。
公式サイトは作品ではなく、予約を受ける装置
公式サイトを作り直すとき、最初に話題になるのはデザインです。見た目を直す価値はありますが、デザインは予約に至る流れの一部でしかありません。顧客は検索や広告、SNS、から公式サイトに入り、客室やプランのページで比べ、予約ボタンから予約エンジンへ移って、そこで予約を完了します。公式サイトの役割は、この流れを途切れさせずに予約エンジンまで運ぶことです。
この見方に立つと、制作会社に問うべきことも変わります。たとえば客室の詳しい情報を知りたい顧客は、客室ページを中心に動き、そこで泊まるかどうかを決めます。その客室ページに予約導線がなければ、顧客はほかのページへ移り、検討の熱が下がったところで去っていきます。予約を決めやすい場所に予約導線を置くことは、デザインの好みではなく、装置としての設計の問題です。
予約が増えなかった理由は4つの場所に分かれる
前回のリニューアルで予約が増えなかった理由は、おおむね次の4つのどこかにあります。
・見た目は変わったが、客室やプランのページから予約画面への導線が変わっていない
・導線は直したが、検索・広告・SNSからの流入が変わっていない
・公開直後は整っていたが、料金やプラン、季節の情報の更新が止まり、内容が古くなった
・そもそも予約までを計測できておらず、どれが原因だったのか分からない
最後の状態に当てはまる施設は、次の制作会社選びで最初にそこを直す必要があります。micadoの支援先で計測を棚卸ししたところ、予約エンジンが複数あり、使っていない古い予約エンジンへのリンクが十数ページに残っていた例があります。この状態では、公式サイトのどのページが予約を生んでいたのかを、さかのぼって確かめることができません。
自社の状況を3つの軸で決める
原因の見当がついたら、3つの軸で自社の状況を決めます。
1つ目は、公開後に更新する人が社内にいるかです。いるなら、その人が自分で触れる管理画面(CMS)が要件になります。いないなら、更新を代わりに行う範囲と速さが要件になります。
2つ目は、予約エンジンを今回変えるかです。変えないなら、既存の予約エンジンと計測をつなぐことが要件になります。変えるなら、予約エンジンの選定を公式サイトより先に済ませる必要があります。
3つ目は、今の名義と計測を棚卸ししたかです。ドメイン、サーバー、(Googleアナリティクス4)、GTM(Googleタグマネージャー)、Search Console、写真の権利が誰の名義なのかを確認しておかないと、制作会社を替えるときに何を引き継げるのかが分かりません。この3つの軸で、頼むべき制作会社のタイプが変わります。
ホテル・旅館のホームページ制作会社の5つのタイプを比較する
同じ「ホームページ制作」でも、公開後に引き受ける範囲は会社によってまったく違います。ここでは公開後の更新、予約完了までの計測、名義の3点で5つのタイプに分けます。
タイプ別の比較表

表は会社の分類ではなく、契約の形の分類です。上の行ほど劣っているわけではありません。制作専業型は、更新できる人が社内にいて計測も自分で見られる施設にとっては、最も費用の合理的な選択です。問題が起きるのは、タイプと施設の状態が合っていないときだけです。
「公開後に誰が更新するか」が最大の分かれ目
5つのタイプの違いが最もはっきり出るのは、公開した翌日からです。料金の改定、新しいプラン、季節の写真を、誰が、何日以内に、月に何回まで反映するのかが決まっていないと、公開時の出来は少しずつ崩れていきます。
制作専業型と定額・テンプレート型では、更新するのは基本的に施設です。制作+保守・運用型と集客支援会社の制作部門型では、月額の範囲内で制作会社が代行します。見落とされやすいのは、保守費に何が含まれるかです。保守には、サーバーやセキュリティを維持する仕事と、情報を更新し改善を提案する仕事という、性質の違う2つが混ざっています。今回の掲載候補の公式ページでは、保守に含まれる更新の回数や箇所数を数字で公開している例を確認できませんでした。だからこそ、見積りの段階で数字にしてもらう必要があります。

更新できる人が社内にいれば施設が更新する2タイプ、いなければ月額で代行する2タイプが、まず候補になります。
予約エンジンと公式サイトを同じ会社にするかは、切り分けて決める
予約システム一体型は、計測をつなぎやすく、窓口も1つで済むのが利点です。一方で、どちらかを替えたくなったとき、もう一方も同時に動かすことになりやすくなります。
予約エンジンは、手数料の構造と顧客データの置き場所を決めるもので、公式サイトとは別の判断です。リニューアルの流れで切り替えまで決めてしまうと、手数料やデータの扱いを比べないまま契約することになります。予約エンジンの選び方は宿泊施設の予約エンジン選びの記事に譲り、ここでは「公式サイトの都合で予約エンジンを決めない」ことだけを押さえます。
リニューアルしても予約が増えない5つの構造
作り直したのに予約が増えなかったとき、何が起きていたのかを型で整理します。特定の会社ではなく、公式サイトと予約エンジンの仕組みから起きやすい構造の話です。

予約エンジンに移った時点で計測が切れている
公式サイトと予約エンジンのドメインが別の場合、でクロスドメインの設定と参照元の除外を行わないと、予約エンジンに移った時点で別の訪問として数えられます。その結果、予約が発生しても、その顧客が検索から来たのか広告から来たのか、どの客室ページを見たのかが分からなくなります。こうなると、リニューアルの効果を数字で確かめられず、次の判断がまた印象に頼ることになります。
計測タグが一部のページにしか入っていない
同じ支援先では、共通のヘッダーを通らないページに計測タグが入っておらず、すでに使っていない古い計測タグも残ったままでした。後から足した特設ページや別の仕組みで作ったページは、こうして計測から漏れやすくなります。加えて、タグを管理するGTMの管理者が誰なのかが、社内で分からなくなっていました。担当者や制作会社が替わるたびに設定が足され、全体を把握している人がいなくなった状態です。誰かの怠慢ではなく、計測の持ち主を決めないまま制作と運用を重ねると行き着く構造です。
予約や問い合わせの「完了」が数えられていない
計測タグが全てのページに入っていても、完了が数えられていなければ意味がありません。micadoが自社で制作したサイト(宿泊業以外)でも、フォームの送信後にページが移動しない仕様のため、完了ページの到達で数える計測が発火しないことに、公開作業の途中で気づきました。
予約エンジンでも同じことが起こりえます。予約完了の画面で計測が動くかは予約エンジンの仕様と設定で決まり、制作だけでは保証されません。公開前にテスト予約やテスト送信を行い、完了の数字が実際に記録されるかを確かめる工程を、納品の条件に入れておくことをおすすめします。
ドメインと計測アカウントが制作会社の名義になっている
ドメインやサーバー、、GTM、Search Consoleが制作会社の名義で作られていると、制作会社を替えるときに、計測の履歴と公式サイトそのものを施設の手に戻す手続きが要ります。その作業を誰が行い、費用がかかるのかが契約に書かれていなければ、解約の段階で揉める原因になります。
micadoがサイトを制作するときは、とSearch Consoleを施設のアカウントで作ることを推奨しています。制作会社の所有にすると、契約が終わったときにデータを引き継げないからです。制作会社は管理者として追加されれば作業できます。
見た目は変わったが、予約への導線が変わっていない
デザインを一新したのに、客室やプランのページから予約画面へ進む導線が以前のままになっている型です。客室ページに予約ボタンがない、料金や空室が予約画面まで進まないと分からない、といった状態が残っていれば、予約は増えません。
公式サイトからの離脱は、入り口に届かない、情報の並びに迷う、直前の疑問が残る、という段階に分かれ、対策は導線、情報設計、即答の仕組みとそれぞれ違います。デザインの刷新は、このどれにも当たらないことがあります。
「予約が増えるサイト」を掲げる提案の見分け方
制作の提案の中には、予約や集客を前面に掲げながら、公開後の計測と改善が契約の範囲に入っていないものがあります。看板と中身が一致しているかは、次の4点で見分けられます。
・提案書の成果物がページ数・デザイン案・納期だけで、公開後に何を見て何を直すかが書かれていない
・「予約が増える」と言うが、予約完了をどの数字で測るかを聞くと答えが出てこない
・保守の見積りがサーバー・ドメイン・SSLだけで、更新の回数・範囲・期限が書かれていない
・計測アカウントを「こちらで作っておきます」とだけ言い、名義の話が出ない
予約を増やす目的で依頼するなら、この4点の答えを契約前にもらっておくことで、「任せたのに増えない」というずれを防げます。
予約画面までの離脱と、予約エンジンとの計測のつなぎ方を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
・ホテル公式サイトの予約完了率を上げる|離脱の3段階と即答の設計 ・そのCVR、全部ズレているかも? ホテル特有のGA4と予約エンジン連携術と行動分析テクニック
契約前に聞く10の質問? 良い答えと危ない答え
ここまでの型を、契約前の面談で使える質問に置き換えます。施設の状況によって望ましい答えは変わるため、「良い答え」は唯一の正解ではありません。大事なのは、公開後と解約時のことに、事前に具体的な答えが返ってくるかどうかです。

3つの確認のうち、答えが曖昧なまま残ったものは、契約の前に文書で答えをもらっておきます。
名義と権利を確かめる3つの質問
Q. ドメインとサーバーは誰の名義で契約しますか
・良い答えの例:施設の名義で取得・契約し、管理画面の権限も施設に渡す
・危ない答えの例:こちらで管理しますとだけ答え、名義の話が出ない
Q. ・GTM・Search Consoleは誰のアカウントで作りますか
・良い答えの例:施設のアカウントで作り、制作会社は管理者として追加される
・危ない答えの例:制作会社のアカウントで作り、閲覧の権限だけを渡す
Q. 写真・動画の権利は誰のものになりますか
・良い答えの例:やSNSでも使えるよう、利用範囲を契約に書く
・危ない答えの例:権利の話が出ない
名義の3つは、契約が続いている間は表に出ず、関係が終わる場面で問題になります。
予約と計測を確かめる3つの質問
Q. 予約完了までの計測を、どう設定しますか
・良い答えの例:クロスドメイン・参照元の除外・完了の計測を設定し、テスト予約で確かめる
・危ない答えの例:GAは入れておきますとだけ答える
Q. 今の予約エンジンのまま、何を変えずに済みますか
・良い答えの例:既存の予約エンジンの仕様を確認し、変える部分と変えない部分を分けて説明できる
・危ない答えの例:自社の予約システムへの切り替えが前提
Q. 公開後、何の数字を見て、何を直しますか
・良い答えの例:予約完了数や予約画面への遷移率など、見る数字と見直しの頻度を決める
・危ない答えの例:アクセス数(PV)の報告だけ
アクセス数は、増えても予約が増えたかどうかを教えてくれません。予約画面へ進んだ割合と完了した数を見てはじめて、公式サイトが装置として働いているかが分かります。
更新と解約を確かめる4つの質問
Q. 公開後の更新は、誰が、何日以内に、月に何回まで対応しますか
・良い答えの例:月の回数・箇所数・対応期限を数字で示す
・危ない答えの例:随時対応しますとだけ答え、範囲がない
Q. 保守費用には何が含まれますか
・良い答えの例:サーバー・CMS・セキュリティの維持と、情報の更新・改善提案を分けて説明できる
・危ない答えの例:含まれる範囲の説明がなく、契約後に都度見積りだと分かる
Q. 施設で更新できるのは、どのページのどの部分ですか
・良い答えの例:施設が触れる範囲を画面で見せられる
・危ない答えの例:難しいので全部こちらでやります
Q. 解約したら、何が施設に残りますか
・良い答えの例:ドメイン・サーバー・サイトのデータ・写真・計測の履歴を引き渡せる
・危ない答えの例:解約後の扱いが説明されない
保守がサーバーの維持だけで更新は都度見積り、という契約自体は悪くありません。施設で更新できる人がいれば、むしろ合理的です。定額・テンプレート型で解約後にサイトが残らないのも、初期費用の小ささとのトレードオフです。事前に説明されていれば選択であり、説明されていなければ解約の日に初めて知る損失になります。
制作費・保守費・システム利用料で何に払っているのか
ホームページ制作の費用は、何に対する支払いなのかを分けて見ると、見積りを比べられるようになります。

費用は3つに分かれ、比べるのは数年間の合計
公式サイトの費用は、一度だけ払う制作費、毎月払う保守・運用費、予約エンジンやCMSを使う場合のシステム利用料の3つに分かれます。比べるのは制作費ではなく、次に作り直すまでの合計です。3年使う前提なら、制作費に月額の36か月分を足して比べると、タイプの違う見積りも同じ土俵に乗ります。
公開されている費用の例
宿泊業向けの制作費を公式サイトで公開している例として、某会社では、6ページ構成でテンプレートが45万円〜(税込49.5万円〜、納期の目安2か月)、セミオリジナルが105万円〜(税込115.5万円〜、4か月)、オリジナルが185万円〜(税込203.5万円〜、6か月〜)と公表しています(2026年10月時点)。保守費を公開している例としては、他会社でのよくある質問で、保守料を通常月額1.5万円とし、自社サイトの更新、サーバー・ドメインの管理、写真画像の管理を含む保守運用に対応するとしています。
制作会社のマッチングサービスであるWeb幹事は、同サービス経由の発注金額のデータとして、ホテルのホームページ制作の平均を77.8万円、中央値を63.0万円としています。ただし、集計の件数と期間は記載されていません。
※出典の示されていない相場表は比較の基準にならないため、この記事ではこれ以外の相場の数字は扱いません。
保守費は「何回・何箇所・何日以内」で比べる
保守費で見るべきなのは金額ではなく中身です。月に何回、何箇所まで、依頼から何日以内に反映されるのか。解析や改善の提案は含まれるのか。公式に出ていなければ、見積りの段階で数字にしてもらってください。制作の進め方や、作る前に確認しておくことはホテル・旅館のホームページ制作の始め方で解説しています。
ホテル・旅館のホームページ制作会社の比較(タイプ別)
ホテル・旅館向けにホームページ制作を提供している会社を、ここまでのタイプで整理します。
※順位はつけていません。
掲載の基準と、この比較の読み方
掲載したのは、次の4つを満たす会社です。
・宿泊業に特化している、または宿泊業の制作実績を公式サイトで公開していること ・ホームページ制作をサービスとして公式に公開していること ・サービスの範囲を公式の情報で確認でき、タイプを判定できること ・業界での認知があること
掲載は推奨を意味せず、掲載していない会社を否定するものでもありません。タイプは会社単位ではなくサービス単位で判定しており、同じ会社でも別のサービスでは別のタイプになることがあります。判定の根拠は各社の公式サイトの記載だけです。数字は各社が公表している表記のまま、2026年10月時点の情報です。

■ HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026 参画企業
以下の会社は、HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026(主催:株式会社micado)の参画企業です。紹介の順番を先にしていますが、タイプの判定と注意点は、ほかの会社と同じ基準で書いています。
株式会社宿研「ホームページ制作」

・タイプ:集客支援会社の制作部門型(自社のオンライン予約システムも持つため、予約システム一体型の面もある)
・公式の記載:ホテル・旅館専門のコンサルティング会社として、ホームページ制作を提供しています。制作のページでは料金と納期の目安を公開しており(前の章を参照)、「WEBサイトは制作完了がゴールではありません。最適な運用をご提案します。」と記載しています。GAの設定や計測タグについては、よくある質問で対応できるとし、設置後のデータレポートは別のサービスで対応するとしています
・向く施設:公式サイトの制作と、を含む集客の支援を同じ会社にまとめて任せたい施設
・注意が必要な点:制作のページとよくある質問では、ドメインやサーバーの名義、写真や公式サイトの権利、解約時に引き渡すもの、保守の料金と範囲についての記載を確認できませんでした。予約エンジンまでの計測とあわせて、契約前に確認するとよいでしょう
ここで紹介した参画企業の話は、HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026で直接聞くことができます。公開後にどこまで任せられるのかを確かめる場として活用してください。
HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026(11月10日・11日開催/参加無料)
■ そのほかのホームページ制作会社
株式会社デルマー

・タイプ:制作+保守・運用型(定額のサービスも持つ)
・公式の記載:ホテル・旅館・リゾートの制作実績を864件(2026年8月時点)、更新契約の継続率を99.47%(廃業・閉業を除く)と公表し、アナリティクスの分析と改善、定期的なKPIミーティング、ドメインの取得、サーバーの初期設定と移管をサービスに挙げています。定額のWEBサイト「YADOBASE コレクション」も提供しています
・向く施設:公開後の更新と解析を月額でまとめて任せたい施設
・注意が必要な点:料金は公式サイトで公開されていません。月額に含まれる更新の範囲と、定額のサービスの解約後の扱いを、見積りの段階で確認するとよいでしょう
株式会社キャブ

・タイプ:制作+保守・運用型
・公式の記載:官公庁とホテル・旅館のホームページ制作を手がける会社で、ホテル・旅館の取引実績を約220施設と公表しています。制作・更新・アクセス解析に対応するとし、訪問者の地域によって表示を変える「おもてなしコンテンツ」(特許)を持っています
・向く施設:制作と公開後の更新・解析を同じ会社に任せたい施設
・注意が必要な点:官公庁のサイト制作も主力の一つです。料金は公式サイトで公開されていません。予約エンジンとの計測のつなぎ方を、契約前に確認するとよいでしょう
株式会社ADGRAPHY(アドグラフィー)

・タイプ:集客支援会社の制作部門型
・公式の記載:旅館・ホテル専門のWEB集客・経営コンサルティングの会社として、ホームページの制作と保守管理を提供し、制作・支援実績を400件以上と公表しています。保守管理を「攻めの保守管理」と位置づけ、その中にサーバーとドメインの管理の移管を含めています。保守料は通常月額1.5万円と公開しています
・向く施設:制作に加え、や集客の支援も同じ会社に相談したい施設
・注意が必要な点:月額保守には複数のコースがあるとしており、コースごとの更新の範囲は公式のページ上では確認できませんでした。ドメインの取得・更新の費用は保守に含まれるとしている一方、名義と解約時の扱いの記載も確認できませんでした。契約前に確認するとよいでしょう
株式会社宿楽

・タイプ:集客支援会社の制作部門型
・公式の記載:ホテル・旅館のコンサルティング会社として、WEB集客のコンサルティングや運用代行と並んでホームページ制作を提供しています。制作のページでは「大切なのは『導線』の設計です」と記載しています
・向く施設:導線の設計を重視し、集客の支援とあわせて作り直したい施設
・注意が必要な点:制作のページには、公開後の計測と保守についての記載を確認できませんでした。また、よくある質問では、SNSやブログの更新代行は承っていないとしています。公開後の更新を施設で行う前提かどうかと、計測の設定の範囲を、契約前に確認するとよいでしょう
■ 制作専業型・予約システム一体型・定額・テンプレート型について
制作専業型は、公式の情報からこのタイプと判定できる宿泊業向けの会社がなかったため、掲載していません。予約システム一体型と定額・テンプレート型は、上の会社が兼ねる形で提供しています。いずれのタイプも、依頼先を探すときは「解約したら何が施設に残るか」を最初に確認してください。
まとめ
ホテル・旅館のホームページ制作会社を選ぶときに最初に決めるべきことは、デザインの良さではありません。前回のリニューアルで何が変わらなかったのかを確認することです。
・見た目・導線・流入・更新・計測のうち、前回うまくいかなかった場所を特定する
・更新する人、予約エンジン、名義の3つの軸で、頼むべきタイプを決める
・10の質問で、公開後と解約時の答えを契約前にもらう

制作会社との面談では、まず「・GTM・Search Consoleは誰のアカウントで作りますか」から聞いてみてください。その答え方に、公式サイトを予約の装置として扱っているかどうかが最もよく表れます。
比較のあとに:micadoが公式サイト制作でお手伝いできること
この記事では、予約完了までの計測、公開後の更新、名義が施設に残るかどうかを、比較の軸にしてきました。micadoはこの比較に含めていません。そのうえで、制作会社に任せきりにするのではなく、判断を施設に残す形で公式サイトづくりを支援しているのがmicadoです。
micadoは、宿泊施設の売上目標を達成し続けるための会社として、これまでに700社以上のWebサイトを分析してきました。公式サイト制作では、「サイトはあり、今のまま予約を増やしたい」「サイトはあるが、全部変えたい」「サイトがなく、新しく作りたい」の3つの状況に分けて、支援の内容を変えています。コンサルティングをするのではなく、施設の皆さんと一緒に考え、理想の状態までコーチングするパートナーとして関わります。

どのタイプの制作会社に頼むべきか決めきれない段階でも、自社の状況を整理するところから相談できます。お問い合わせフォームでは、相談内容に「公式サイト制作」を選べます。