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レベニューマネジメントの外注とRMSの選び方|料金を当てるより判断基準を残す

2026年10月10日 OTA レベニューマネジメント mint編集部

レベニューマネジメントの外注とRMSの選び方|料金を当てるより判断基準を残す

レベニューマネジメントの外注先やRMS(レベニューマネジメントシステム)を探すと、比較記事の多くが「AIの予測精度」「連携できる」「月額費用」を選び方に挙げています。どれも大事ですが、その基準だけで選ぶと、半年後に誰も料金の理由を説明できない状態が、仕組みの上で起きやすくなります。

理由ははっきりしています。レベニューマネジメントは料金を当てる仕事ではなく、いつ上げ、いつ下げ、いつ何もしないかのルールを施設に残す仕事だからです。代行に任せきりにすれば、契約が終わった日にそのルールごと消えます。

この記事では、代行・コンサル・RMSを「料金を最後に決めるのは誰か」「判断基準がどこに残るか」の同じ軸で比べ、契約前に聞く10の質問を、支援先での実測とあわせて解説します。なお、この記事を書いている株式会社micadoは、比較の対象に含めていません。掲載料も受け取っていません。

レベニューマネジメントで任せたいことを決める

比べる前に、自社が何を外に出したいのかを決める必要があります。曖昧なままだと機能表と料金表の見比べになり、本当に足りないものを買えません。

料金担当者の仕事は3つに分かれる

料金担当者の仕事は、大きく3つに分けられます。
1つ目は入力で、や各に料金と在庫を反映する作業です。2つ目は判断です。今日の時点で、どの宿泊日を上げ、どの日を下げ、どの日は何もしないかを決めます。
3つ目は基準づくりです。料金ランクごとの基本料金、上げすぎを防ぐ上限、値下げしない日の条件、一定日数前ので判断を分ける分岐点などを、日々の判断の前に決めておく仕事です。

判断の質を左右しているのは、ほとんどの場合、3つ目の基準です。基準がなければ、毎日の判断は担当者の感覚になり、担当者が休めば止まり、辞めれば消えます。外注先やRMSに払っている費用の本当の中身は、入力の手間ではなく、この判断と基準の代わりです。

自社に足りないものを3つの状態で判定する

自社に足りないのが入力か、判断か、基準かは、次の3つの状態のどれに当てはまるかで判定できます。

・判断できる人はいるが、入力と情報収集に時間を取られている状態。推奨と反映を速くするツールか、入力の代行で足ります
・判断する人がいない、または1人で回していて辞めたら止まる状態。代行が候補ですが、基準が施設に残る契約にすることが条件です
・判断を社内に育てたい状態。基準づくりと研修を支援する形が合い、ツールはその後で選んでも遅くありません

見立てを誤ると、ツールが使われない、代行を入れても社内に何も育たない、というずれが起きます。

判断できる人がいる施設はツールか入力の代行、判断する人がいない施設は基準が残る契約での代行、判断を社内に育てたい施設は基準づくりと研修の支援が合うことを示した図

自社がどの状態かを先に決めておけば、後の比較表で見るべき行が絞れます。

順番を逆にすると、ツールの提案を採用も却下もできなくなる

micadoが以前の記事で整理したとおり、AIの料金提案が現場で却下される理由は、精度ではなく「上長に説明できない」ことにあります。料金提案システムを提供する会社の幹部は、業界誌への寄稿で、提案の半分以上が却下されていると述べています。ベンダー側の発言で、全ての施設に当てはまる数字ではありません。

判断基準を持たない現場に提案だけが届くと、採用する根拠も却下する根拠も生まれず、判断は感覚に戻ります。ツールは判断を代替するものではなく、判断基準を持つ組織の作業を速くするものです。順番は、基準が先でツールが後です。

レベニューマネジメントの外注・RMSの5タイプを同じ軸で比べる

外注先とRMSは、別々に比べられることがほとんどです。しかし施設から見れば、どちらも「料金の判断をどこまで外に出すか」への答えです。ここでは「料金を最後に決めるのは誰か」「判断基準がどこに残るか」の2つを軸に、人に任せる3タイプとツールに任せる2タイプを1つの表に並べます。

タイプ別の比較表

レベニューマネジメントの外注とRMSの5つのタイプを、料金を最後に決めるのは誰か、判断基準が残る場所、費用の形、向く施設で比べた表

上から下へ行くほど優れているわけではありません。判断材料型は推奨価格を出しませんが、判断できる人が社内にいる施設にとっては最も合理的な選択です。問題が起きるのは、タイプと施設の状態が合っていないときだけです。

「人」と「ツール」は二者択一ではない

提案+自動反映型のRMSには、実務経験者や専属の担当者が運用を支援すると公式に書いている製品が少なくありません。逆に、代行会社もツールを使って料金を出しています。人かツールかは外から見た形の違いで、本質は、料金を最後に決める権限と判断の基準がどこに置かれるかです。

比較サイトでは、判断材料型の市場分析ツールも「RMS」として並ぶことがあります。公式にどう名乗っているかを確かめてください。自動連携を「あえて」行わないと説明する製品を、推奨価格を出す製品と同じ物差しで比べると、設計の意図が見えなくなります。

やに付いている料金機能

(宿泊管理システム)に付く料金機能という選択肢もあります。たとえばバリューコマースの「DYNA 」の「料金マネージャー」は、公式には、実績データとデータを受け渡して自動で分析し、需要に見合った料金で販売できるようにすると書かれています。なお、バリューコマースは、HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026(主催:株式会社micado)の参画企業です。

既存のシステムの中で完結するのが利点ですが、推奨価格まで出すのか、反映まで含むのかは公式の記載だけでは判別できず、タイプの表には入れていません。検討するときは、後の章の質問を専用のRMSと同じように投げてみてください。

外注やRMSに任せて単価が下がった、使われなくなった6つの型

外注やRMSに任せたのに単価が下がった、ツールが使われなくなったときに何が起きていたのかを、型として整理します。特定の会社や製品ではなく、構造の話です。

外注やRMSで単価が下がる6つの失敗の型を、動かし方を誤る(型1〜3)、料金以外を料金で解く(型5)、根拠と基準が残らない(型4・6)の3つの柱に束ねた図

競合が下げたら下げる

最も多いのが、競合の料金に合わせて上げ下げする運用です。しかし、micadoの支援先での集計では、この前提が成り立っていませんでした。ある都市部の中規模ホテルで、宿泊日の前日時点の価格と残室を、自社と競合とも同じ条件で23日分集計したところ、価格ポジション(競合最安値との差)と相対的な残室の相関係数はマイナス0.13で、ほぼ無相関でした。エリア最安にした5日のうち、安さが効いたと言えるのは1日だけで、その日も残室は1室でした。

この施設のこの期間の結果で、全ての施設に当てはまるとは言えません。ただ、micadoが共催したセミナーでも、RMSを提供する会社の登壇者が、需要があるのに競合価格に合わせた結果、大阪が名古屋より安くなる状況があったと話していました。「競合に合わせる」が初期設定になっていないかは、最初に確かめるべき点です。

残室がわずかな日まで値下げする

同じ支援先で、宿泊日ごとの動きを追うと、残室が1〜2室の日に値下げをしても、残室は動いていませんでした。埋まる室数は変わらず、単価だけが落ちている状態です。売る在庫がほぼない日の値下げは、効果の有無以前に意味がありません。

この施設では、日別の判断を、残室の余裕と14日前のが分岐点を超えたかの2つで行う運用に変えました。分岐点は施設の実績から決めます。こうした「判断の対象から外す日」の条件を持っているかが、単価を守れるかを分けます。

稼働の土台がないまま先に値上げする

値上げにも順序があります。別の支援先では、前年の年末に先に値上げをして予約の流入が止まり、翌年は稼働を一定水準まで確保してから値上げする順序に変えました。どの順で動かすかが決まっていなければ、同じ失敗を毎年繰り返します。

RMSの提案が却下され続け、使われなくなる

RMSを入れたのに、半年後には誰も画面を開いていない。原因は、提案の根拠を現場が説明できないことです。micadoの支援先の定例会議でも、理由を説明できない数字は採用されず、相関が出ていない指標を判断材料から外して見る数字を絞りました。

問題は却下そのものではなく、記録が残らないことです。理由を「根拠の説明不足」と「自社の事情と合わない」に分ければ、前者はツール側の設定に、後者は自社の閾値の更新に返せます。

料金以外の原因を料金で解こうとする

micadoでは、予約が伸びない原因を7つの層に分け、在庫と販売条件という土台から順に確認します。在庫が出ているか、客室とプランの紐付け漏れや最低泊数の条件で予約できなくなっていないか。ここを確認せずに価格を動かしても、原因には届きません。

写真、客室情報、口コミへの返信、プランの説明が揃っていなければ、値下げをしても根本的な改善にはつながりません。外注先が料金以外の原因をどこまで確認してから動くのかは、契約前に確かめたい点です。

契約が終わったら、なぜその料金だったのか誰も説明できない

最後の型は、契約を終えたときに施設に何も残らないことです。判断の基準が代行会社の担当者の頭の中にしかなければ、契約が終わった日に、その基準ごと施設から消えます。社内の担当者が退職したときに料金の判断が止まるのと、同じ構造です。

防ぐには、契約の段階で「何を施設に残すか」を決めておきます。料金ランク表、上限と除外の条件、たとえば残室が50%を切ったら上げ、20%を切ったらさらに上げる、といったのルールを文書で共有してもらい、判断と却下の記録を施設の側に置く。これで、契約後も判断を続けられます。

値下げが効く日と効かない日を、自社のデータで見極めたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

・値下げが効かない日の見極め方|ホテルの料金判断の順序 ・【いつ値上げし、いつテコ入れするか?】ホテルが属人的にならないための戦略的ルール設計

契約前に聞く10の質問

ここまでの型を、面談やデモで使える質問に置き換えます。代行会社向けとRMS向けを分けず、同じ質問を両方に投げてください。「良い答え」は唯一の正解ではありません。こう答えられる会社や製品は、判断基準を施設に残す前提で設計されている、という目安として使ってください。

契約前の10の質問を、料金を動かす前提(4問)、根拠と記録(3問)、権限と残るもの(3問)の3つの確認に分け、代行にもRMSにも同じく聞くことを示した図

3つの確認で見るのは、契約が終わったあとも、判断の基準が施設の側に残るかどうかです。

料金を動かす前提を確かめる4つの質問

Q. 料金を下げる前に、何を確認しますか

・良い答えの例:在庫が出ているか、紐付けと販売条件、残室の余裕
・危ない答えの例:競合の料金を見て合わせます

Q. 値下げしない日を、どう決めていますか

・良い答えの例:残室がわずかな日や、一定日数前のが分岐点を超えた日は外す。分岐点は施設の実績で決める
・危ない答えの例:決めていない、またはAIが判断します

Q. 料金の上限はありますか

・良い答えの例:需要カレンダーと競合の価格帯から、施設ごとに上限を決める
・危ない答えの例:上限の話が出ない

Q. 値下げをやめて浮いた原資を、どこに振り替えますか

・良い答えの例:露出、セールの設計、プランの設計
・危ない答えの例:料金以外の話が出ない

3つ目の上限は見落とされがちですが、支援先の集計では、予約が純減した期間はすべて競合より高い日で、競合平均を大きく超えた日は例外なく純減していました。価格で確実に防げるのは上げすぎの損で、上限はそのための線です。4つ目は、値下げをやめたあとに何で需要を取りに行くかを持っているかを確かめる質問です。

根拠と記録を確かめる3つの質問

Q. 推奨した料金の根拠を、支配人が上長に説明できる形で出せますか

・良い答えの例:判断に使った指標と閾値を示せる
・危ない答えの例:アルゴリズムなので説明できません

Q. 提案を却下したとき、その記録は残りますか。次にどう返りますか

・良い答えの例:却下理由を分類し、ツールの設定か施設の閾値に返す
・危ない答えの例:却下の記録がない

Q. 判断に使う指標はいくつですか

・良い答えの例:少数に絞っていて、絞った理由を説明できる
・危ない答えの例:数十の指標を見ていますとだけ答える

見る指標が多いほど精度が高そうに見えますが、判断の根拠は共有できなくなります。却下を運用指標として扱う考え方は、AIの料金提案が現場で却下される理由で詳しく解説しています。

権限と効果、残るものを確かめる3つの質問

Q. 料金を動かす権限は、どこまで持ちますか(自動反映の上限・下限)

・良い答えの例:施設と合意したルールの範囲で動かす
・危ない答えの例:全てお任せください

Q. 効果を何と比べて判定しますか

・良い答えの例:上げた日と据え置いた日の比較、週次の純増室数
・危ない答えの例:前年より売上が増えました

Q. 契約終了時や担当交代時に、施設に何が残りますか

・良い答えの例:料金ランク表、上限と除外の条件、で動かすルール、判断の記録
・危ない答えの例:管理画面の設定だけ

前年より売上が増えたという報告は、市場全体が伸びた年なら何もしなくても起きます。販売在庫が月の途中で変動する施設ではでも効果を測れないため、週ごとに純増した室数(ピックアップ)で見るのが現実的です。

RMSでは加えて2点を確認してください。自社のとの組み合わせで反映まで動くか。競合の価格をどの部屋タイプで取得しているか。取得対象がずれていると、比較そのものが成立しません。

売上連動・月額固定・成果報酬で何に払っているのか

外注やRMSの費用は、売上連動、月額や年額の固定、成果報酬のいずれかが基本です。金額より先に、各料金体系で提供側がどう動くと得をするのかを押さえると、契約後のずれを防げます。

成果報酬、売上連動の月額、月額・年額の固定の3つの料金体系について、何に払っているかと、提供側がどう動くと得をするかを並べた図

料金体系ごとに、提供側の動機は違う

成果報酬は、成果が出たぶんだけ払う形で、一見すると施設に有利です。ただし、成果を予約件数や売上の額で測る契約では、値下げしてでも件数を増やすほうが提供側の数字は良くなります。施設が守りたいのが単価や利益であれば、成果の定義と施設の目標がずれます。

売上に連動する月額、たとえば室料売上の一定割合を払う形は、単価と稼働の両方で連動するため、値下げに傾く動機は件数連動の成果報酬より小さくなります。ただし、販促費や手数料を引いたあとの利益とは連動しません。月額や年額の固定は、提供側の収入が料金の結果から切り離されます。そのぶん、何をしてもらうかを契約で具体的に決めておく必要があります。

公開されている費用の例

各社の公式サイトで、2026年10月時点で確認できた費用の例です。

・PROPERA:スタンダードプランは月額で室料売上の1%、ライトプランは月額26,400円(税込)。初期費用は無料(の設定は別途見積)
・PriceAnalyzer:Liteは年間契約48,000円、Proは年間契約120,000円 ・D+:初期導入費用は0円、最低利用期間は原則3か月。月額は施設規模や導入施設数に応じて案内
・NBSホテルマネジメント:レベニューマネジメント運用体制づくり支援は月額30万円〜(税別)
・メトロエンジン:レベニューマネジメントは個別見積。周辺の分析だけを行うベーシックプランは月額30,000円〜

代行の費用相場は出典が示されていない記事が多いため、この記事では断定しません。

費用は改善額と担当者の時間の両方で見る

費用対効果は、増えた売上だけでなく、担当者の時間でも見てください。価格の確認や集計の時間が、商品づくりやの見せ方の改善に回るようになったかも、導入の成果です。画面の確認時間だけが増えたなら、基準がないまま入れた可能性があります。

レベニューマネジメントの外注先・RMSの比較(タイプ別)

ホテル・旅館向けの外注サービスやRMSを、ここまでのタイプで整理します。順位はつけていません。

掲載の基準と、この比較の読み方

掲載したのは、次の4つを満たす会社・製品です。

・宿泊業に特化していること
・サービスや製品を公式に公開していること
・範囲を公式の情報で確認でき、タイプを判定できること
・業界での認知があること

海外製品は、日本での提供と国内の導入実績を公式で確認できたものに限り、今回は該当がありませんでした。掲載は推奨を意味せず、掲載していない会社を否定するものでもありません。タイプはサービス単位で、各社の公式サイトの記載だけを根拠に判定しています。数字は公表どおりの表記で、2026年10月時点の情報です。

掲載したレベニューマネジメントの外注先・RMS7件を、タイプ、向く施設、注意が必要な点で一覧にした早見表。HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026参画企業には注記を添えている

■ HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026 参画企業

以下の2社は、HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026(主催:株式会社micado)の参画企業です。紹介を先にしていますが、タイプの判定と注意点はほかと同じ基準で書いています。

株式会社Clavis Partners「RMアウトソーシング」

出典:株式会社Clavis Partners 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:代行+定着型

・公式の記載:RMアウトソーシングを事業の「中核」とし、対策・AGT対策を含む日々の運用を代行するとしています。需要予測と予算作成から実績管理までを担い、「現場に合わせた個別トレーニングで運用の定着を図ります」と説明しています。別サービスとしてコンサルティングも提供しています

・向く施設:今は判断する人がいないが、いずれ社内で回したい施設

・注意が必要な点:費用と定着までの期間はサイトに記載がありません。「定着した」状態を何で判定するのか、代行中に作った基準をどう渡すのかを、契約前に確認するとよいでしょう

株式会社コネクター・ジャパン「ホテルラボ RM」

出典:株式会社コネクター・ジャパン 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:代行型 ・公式の記載:「専門のチームがレベニューマネジメントを代行します」とし、分析と競合の価格動向にもとづく提案から、の価格更新作業までを一気通貫でサポートすると説明しています。業務の属人化を防ぐことも掲げています

・向く施設:料金担当が不在で、日々の料金調整と更新作業をまとめて任せたい施設

・注意が必要な点:費用、契約期間、契約終了時の扱いの記載がありません。施設の側に何が残るかも書かれていないため、「契約終了時に、施設に何が残りますか」を最初に聞くとよいでしょう

参画企業の話は、HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026で直接聞けます。11月10日には、Clavis Partnersの代表が「ホテル収益を最大化する『実行型』レベニューマネジメント」と題して登壇します。どこまで任せられ、何が施設に残るのかを確かめる場として活用してください。

HOTEL MARKETING CONFERENCE 2026(11月10日・11日開催/参加無料)

■ そのほかの会社・製品

NBSホテルマネジメント株式会社「レベニューマネジメント運用体制づくり支援」

出典:NBSホテルマネジメント株式会社 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:基準づくり・コンサル型

・公式の記載:料金判断の考え方を整理して運用ルールづくりを支援し、「特定の担当者に依存せず、チームで判断・運用できる体制をつくります」としています。月額30万円〜(税別)の月額固定型です。自社ツール「ANDPLUS」の自動運用に向けた基準づくりの導入サポートもあります

・向く施設:判断する人はいるが、基準が担当者の頭の中にしかない施設

・注意が必要な点:基準が文書で残るのか、特定のツールの設定として残るのかで、ツールを替えたときの扱いが変わります。成果物の形を確認するとよいでしょう

メトロエンジン株式会社「メトロエンジン レベニューマネジメント」

出典:メトロエンジン株式会社 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:提案+自動反映型RMS

・公式の記載:「AI がホテルの部屋タイプ別の最適価格を毎日推奨し、まで一気通貫で反映します」としています。推奨価格は、確認してから反映する運用とルールで自動反映する運用を選べるとしています。料金は個別見積です

・向く施設:基準を持っていて、部屋タイプ別の調整と反映を速くしたい施設

・注意が必要な点:自動反映では、上限と下限のルールを施設が持つことが前提です。導入初期は推奨価格を確認しながら運用するとあるため、その期間に却下の記録を残すとよいでしょう

ダイナミックプラス株式会社「D+」

出典:ダイナミックプラス株式会社 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:提案+自動反映型RMS

・公式の記載:AIが需要予測・競合料金・予約状況をもとに販売価格を提案し、反映と更新までを支援するとしています。「価格提案の根拠を見える化」を機能に挙げ、専属のカスタマーサクセスが伴走すると説明しています。最低利用期間は原則3か月で、以降は1か月単位で更新できます

・向く施設:年間契約を前提にせず、効果を確かめながら始めたい施設

・注意が必要な点:根拠の見える化が自社の閾値と照らし合わせられる形かは、デモで確認するとよいでしょう。月額は公開されていません

いちご株式会社「PROPERA」

出典:いちご株式会社 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:提案+自動反映型RMS

・公式の記載:「実践型レベニューマネジメントシステム」とし、実務経験者によるサポートがあるとしています。スタンダードプランは推奨販売価格を算出し、やと連携します。ライトプランは料金の増減をパーセントで示し、とは予約データの取得のみ連携します

・向く施設:推奨の出し方を試したい施設(ライト)から、反映まで任せたい施設(スタンダード)まで

・注意が必要な点:プランで推奨の出し方と反映の範囲が違います。スタンダードは費用が売上に連動する点も含めて比べるとよいでしょう

株式会社eSURVEY「PriceAnalyzer」

出典:株式会社eSURVEY 公式サイト トップページ(2026年10月8日時点)

・タイプ:判断材料型

・公式の記載:やとの自動連携を「あえて」行わない、「市場分析・意思決定の専門プラットフォーム」と説明しています。全国約4万件の宿泊施設の価格や在庫を毎日収集し、競合10施設の価格差・残室・昨年同時期の価格を1画面で確認できるとしています

・向く施設:判断できる人がいて、競合と相場の材料を速く揃えたい施設

・注意が必要な点:推奨価格は出さず、料金は施設が決める設計です。誰が毎日見て、どの基準で判断するかを先に決めておくとよいでしょう


まとめ

レベニューマネジメントの外注先やRMSを選ぶときに最初に決めるべきなのは、どの会社や製品かではなく、自社が外に出したいのが入力なのか、判断なのか、基準づくりなのかです。

・判断できる人がいるなら、提案+自動反映型や判断材料型のツールで作業を速くするのが合理的です ・判断する人がいないなら、代行を選び、基準が施設に移る形を契約で決めておく必要があります ・どのタイプでも、契約が終わったときに、いつ上げ、いつ下げ、いつ何もしないかのルールが施設に残ることが条件です

外注先・RMS選びを、社内の判断を確かめる、いなければ代行を選ぶ、いつ上げ・下げ・何もしないかのルールを施設に残すの3ステップで示した図

面談やデモでは、10の質問のうち、まず「値下げしない日を、どう決めていますか」から聞いてみてください。その答え方に、判断の基準を持っているかどうかが最もよく表れます。

micadoがレベニューマネジメントでお手伝いできること

この記事では、料金を最後に決めるのは誰か、判断の基準がどこに残るかを、比較の軸にしてきました。micadoはこの比較に含めていません。そのうえで、料金の判断を代わりに引き受けるのではなく、判断を施設に残す支援をしているのがmicadoです。

micadoは、ホテルの売上をデータマーケティングでコントロールする方法を研究し続けている会社です。目標達成メソッドでは、今日時点の目標達成見込みを予測し、蓄積したデータからチャネル・客室タイプ・など課題の所在を特定したうえで、価格やプランを含む打ち手を選び、定例ミーティングで方針をすり合わせます。分析AI「Levitt」が必要な施策を数値の説明と一緒に提案し、micadoのマーケターがそれをもとに動きます。

micadoの目標達成メソッドを、見込みを予測する、蓄積データから課題の所在を特定する、打ち手を選んで実行し定例ですり合わせるの3段で示した図

代行か、RMSか、基準づくりの支援か、どのタイプに頼むべきか決めきれない段階でも、自社の状況を整理するところから相談できます。お問い合わせフォームでは、相談内容に「全般相談」を選べます。

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株式会社micado 代表取締役

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