人気の別荘地「軽井沢」で予約を獲得するためには〇〇がカギとなる

軽井沢は避暑地であることから夏に繁忙期を迎えますが、他のエリアと違って別荘地として有名なため、他とは違うマーケティング戦略が求められます。そこで今回は、軽井沢に何度も訪れるホテルのプロが実際に旅行した際に気付いた点をまとめました。

観光地であるにも関わらず、ホテルと同じぐらい貸別荘やロッジなどの施設も人気である軽井沢では、一体どのような戦略が求められるのでしょうか？カギとなるポイントや、実際に泊まった施設で気付いた点についてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください！

リピーターの多い軽井沢だからこそ目新しさがカギとなる

2023年7月に軽井沢へ訪れたところ、コロナ禍に比べて1.5〜2倍ほどの人の多さを感じ、観光客が増加していました。最近ではインバウンド需要が回復して外国人観光客も増えていますが、軽井沢で外国人を見かけることは少なく、約9割が国内旅行客という印象を持ちました。

特に軽井沢の中心部でもあるアウトレットや旧軽井沢銀座、ハルニレテラスは観光客が大幅に増えている印象を受けた一方、地域色が弱いところも感じられ、「軽井沢＝〇〇」のイメージがあまり浸透しておらず、ホテル・旅館でも”予約のフックとなる観光コンテンツ”を作り出す必要性があるのではないでしょうか。

軽井沢は別荘地として有名ですが、自然に癒され休みに行く場所というイメージが強いだけあって、観光コンテンツは少なく、近隣県から車で訪問する軽井沢慣れしている人が多い傾向もあります。お店も入れ替わりが激しい訳ではないので、目新しさは他のエリアと比べても弱く、だからこそ星野リゾートが手がけたホテルやハルニレテラスが観光客から注目を浴びてヒットしたとも言えます。

星野リゾートが手がけたのは大規模で、資金が潤沢にある企業だからこそ実現出来たのももちろんありますが、施設内であまり使われていないスペースでイベントを開催したりするだけでも、コンテンツとして観光客の目を引くことができるので、軽井沢エリアではこのようなマーケティング施策が今後求められていくでしょう。

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別荘地の軽井沢だからこそ楽しめた貸別荘

今回は直前で予約をしようとしたため、軽井沢ではあまり空いている施設がありませんでした。売れているホテルと売れていないホテルの差は顕著で、売れているホテルが主要OTAでの口コミ評価も掲載順位も高いのに対し、売れていない施設は評価が低いところが多い傾向でした。

軽井沢エリアで圧倒的なシェアを誇っている星野リゾートやプリンスホテルグループは特別なキャンペーンを行っていなくても人気で、その他の施設ではキャンペーンや限定特典などの施策を行わない限り、競合施設に勝つのは難しい状況です。

直前予約でほとんど空いている施設がなかったため、今回はAirbnbで貸別荘を借りることにしました。別荘地の中軽井沢にあったため、観光客が多くいる場所から離れており、プライベートで静かな空間でゆったりと過ごすことが出来ました。

大規模なリゾートホテルも施設が充実しているので楽しめますが、特に繁忙期のチェックイン時の混雑や移動時に人が行き交う騒がしさを考えると、室数が少ない施設や一棟貸しの方がリラックスできて良かったです。

私自身も軽井沢に何度も訪れているリピーターの一人で、定番の観光スポットに絶対行きたい！という欲も少なかったため、別荘地としての軽井沢で何もしない贅沢な時間を満喫することが出来ました。

どうやって付加価値を作り出すかが売上に関わってくる

田舎であるにも関わらず、都会での生活と変わらず不自由のない環境が整っていますが、遠方からのアクセスが良い訳ではないので、近隣県からのリピーターを獲得するためには新たな施策が必要であることは感じており、貸別荘であれば繁忙期でも混雑せずにゆったりと過ごせるという「付加価値」を追求していくことで、予約の獲得が期待できます。

一棟貸し系は掲載チャネルが限られているため、掲載順位が高ければ継続的な予約が入りやすいですが、主要OTAと比較しても露出面が少なく認知獲得の機会が少ないことを考えると、OTAに依存しないマーケティング施策が必要となります。

そのためには、公式サイトの予約導線を整えたり、SEO対策、コンテンツマーケティング、SNSマーケティング、イベントの開催など、自社にあった方法で泊まってみたいと思ってもらえるようにするのがおすすめです。

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まとめ

今回は、リピーターが多い軽井沢だからこそ求められているポイントについて考察も入れてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？

ホテルのプロでもあるメンバーたちが実際に現地で感じたコトを会員限定コンテンツとして連載しておりますので、ぜひ日々のマーケティング活動の参考にしてみてください！
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