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2023.11.21
2020.05.14
「採用の募集数が増えない」「Webサイトからの応募が来ない」など、採用に関するお悩みを抱えている介護施設の管理職、採用担当者の方は多いのではないでしょうか?
公益財団法人 介護労働安定センターの調査では、多くの施設の雇用管理改善により離職率は減少傾向にあるものの、採用率は未だ低い数値を保っているデータがありました。
また、介護の人材不足を感じている施設は全体の67.2%と平成25年以降、連続して不足感が増加しています。
介護業界の人手不足が長年問題視される中、なかなか解決には至っていませんよね。しかし、全ての施設が人手不足に悩まされている訳ではないことも事実です。本記事では介護施設の採用活動の現状と、その打開策に関してご説明いたします。
近年人手不足と合わせて問題視されているのが職員の高齢化です。
調査によると60歳以上の介護労働者の割合は21.6%(H30)と5人に1人が60歳を超えた職員となっています。また、30歳未満で見てみると全体の9.6%、25歳未満でみると3.8%しか若い介護職員がいません。
多くの介護施設では未だにタウンワークなどの町の求人誌に依存した採用活動を展開しており、その結果若い職員が集まりにくい環境を生み出しています。
「就活3.0」の時代に突入して以降、他業種の採用担当者が様々な新しい施策を打ち出して、若い層の取り込みに力を入れている中、介護業界では「就活2.0」という10~20年前に見られた様な形とあまり変わらない採用活動の展開をされている施設を多く見受けられます。
マイナビやリクナビ、介護業界ならば、「介護求人ナビ」の様な人材サービス会社に求人掲載を展開していった時代が「就活2.0」でした。現在ではその様な人材サービス会社の求人掲載への依存度を下げ、自社のサイト、メディアなどを使い採用を展開させていく「就活3.0」の時代に突入しています。
-リファラル採用
-スカウト型採用
-オウンドメディア採用
-コンテンツ採用マーケティング
など上記に挙げた例をはじめとして、他業種の採用担当者は学生層の興味を引く為、様々な打ち手を展開しています。
介護業界の採用活動はこのままでいいのでしょうか?長期的な採用戦略の構築を怠ってしまうと、高齢者が高齢者を介護することになり、作業効率も落ちてしまいます。
大手の介護企業ではない介護施設が上記に挙げた様な施策を急に展開することは非常に難しいと思います。まずは、欲しい人材のターゲティング(母集団形成)をしてみましょう。「若い人材が欲しい」という大枠の希望から、少しずつ焦点を当ててみます。
~ペルソナ設定~
*ペルソナ…実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定すること。
例1:ターゲット 高校3年生 男性
ペルソナ:
山田太郎 17歳(男性) 高校3年生
都内の都立高校に通う
親と同居している。
アルバイト:牛丼屋
趣味:筋トレ、サッカー
友達とのやりとりではInstagramとLineをよく使う。
暇な時はYouTubeやTikTokを見たりしている。
そろそろ進路は決めないといけないがまだ決めていない。
漠然と高校卒業後、社会に役に立つことはしたい。
何か人の為になる仕事をしてみたい。
上記のようにリアルに採用したいターゲットの人物像を設定します。
リアルな人物像を設定することで、「来て欲しい人材」を具体化することができ、効率の良い、採用活動を展開することができる様になります。
設定したペルソナに来てもらうためには、まず彼の目に自社が入らないといけませんよね?
彼がよく見ているのはSNSや動画無料サイトです。これらに採用広告を出すと、彼に会うことができます。では広告はどのようなな広告がいいのでしょうか?
山田くんに広告をクリックしてもらうためには、「人の役に立ちたい!」という感情や、「進路を決めないと!」という感情に訴えかけることが有効です。また、筋トレが好きで、スポーツが好きな高校生がどの様な基準で就職活動を進めていくのかを考察します。
身体を動かしながら働きたいと考えていると予想を立て、介護施設の採用ページに「身体を動かしながら楽しく働く職員」の様子を用意するのも有効です。
これらの様に「若い人材が欲しい」という抽象的なターゲティングをやめて、具体的にモデルを考えることで次第にやるべき打ち手が次々と見えていきます。
多くの施設は従来の採用活動方法を展開し、少ない人材を奪い合う様な構図となり人手不足感が充満しています。
他業種がすでに始めている最新の採用活動を介護施設にも導入し、他の施設に負けない人材獲得を進め、安定的な採用を目指していきましょう。
ぜひ以下の無料電子書籍なども活用して頂き、人材獲得の効率的な運用を今日からおこなってみてください。作業でご不明点やご質問があれば、いつでも無料でご相談にのりますのでお気軽にご相談ください。
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