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2024.01.19

2020.02.19

起業家を応援したい。元大手コンサルのホステル運営について

「アジアの玄関口」、「九州への玄関口」とも言われている福岡県。ビジネスから観光まで集まる人が多い。

また、ビーチも近くにあり、高級ホテルもあることから、さまざまな年齢層が訪れていることがわかる。

福岡市内の特徴は、「収縮された東京」という感じで、新宿・渋谷・銀座・六本木・新橋などの主要エリアが徒歩圏内で移動できる。これが福岡の魅力となる部分だ。

その中心エリアである博多・天神から電車で約20分の西新駅から、徒歩10分圏内に位置するSTAY and CHILL HOSTEL(仮名)。

1階はフロントとカウンターバー付きの共有スペース、2階はドミトリールームで、3〜5階は個室で、幅広い宿泊客が交わうことができる宿泊施設となっている。

今回は、STAY and CHILL HOSTEL(仮名)のオーナ、佐々木 隆さん(仮名)に取材してきました!

サラリーマンに疲れ、福岡へ移住。ホステル買収からオーナへ

佐々木オーナー:よろしくお願いします。

ー本日は、お時間取っていただきありがとうございます!

佐々木オーナー:平日の宿泊客は比較的少ないので。(笑)

ーまず、佐々木さんのご経歴をお聞きになってもよろしいですか?

佐々木オーナー:はい。某大学の経済学部経済学科を卒業後は、有名大手企業で新規事業開発や事業再生のコンサルティングを12年間していました。ブラック企業ではあったんですが、年収には満足していたんです。

でも、「稼ぐより、もっと面白いことあるんじゃないの?」と思ったん瞬間に辞職表を出して、その1週間後には世界一周を始めました。

ーすごい行動力…!

佐々木オーナー:色々な国を渡り歩いて思ったことは、日本人から仕事を取ったら何も残らないことに気づいて、そこから帰国後の人生を考えながら旅を続けましたね。そして帰国後は、3ヶ月かけて西日本を周りました。

ーそこで福岡だったんですね?

佐々木オーナー:そうです。福岡の起業率って日本で一番高いんです。前職で事業コンサルをしてた身からして、勝手に親近感を感じたり、東京と違って、ビジネスの重圧が多すぎない空気感が居心地良かったんですよね。

ーなるほど。そこでホステル運営のキッカケは何だったんですか?

佐々木オーナー:今まで宿泊経験はなかったんですが、人と接する仕事が良かったのと、ホステル(ゲストハウス)のような宿泊だと出会いの機会が多いですからね。

さらに、起業する若者なども支援したいので、ホステルをプラットフォームにすることで、色んな人が交わる場所を目指しています。

ー東京都との違いですね!実際、宿泊状況はいかがですか?

佐々木オーナー:正直、あまり良くはないですね。平日と週末の稼働率に大きな差があります。福岡市内に訪れる観光客が、まだまだ少ないのも原因の一つでしょうね。

福岡と中国・台湾・韓国が近いので、賑わってはいるけど、国際問題で懸念材料が出ると、客足が減ってしまう。最近では、日韓の慰安婦問題や、微用工賠償請求問題が問題となっています。

福岡に訪れる観光客の50%以上は韓国人なので、こういったマイナス材料を減らしてほしいですね。

ーなるほど

佐々木オーナー:日本人宿泊者については、旅行者と出張者の2タイプが利用してくれています。平日は50%埋まるときと埋まらないときがありますね。

週末は、ヤフオクドームでライブやイベントが頻繁に開催されているので、ほぼ満室に近い状態になります。

なので、今後の課題としては平日の稼働率上げについて、対策を練らなければなりません。

ーそういった問題に対して、集客面で気を使ってることはありますか?

佐々木オーナー:西新周辺と博多・天神エリアには競合施設が多いので、まずはOTAやWeb上で目にする機会を増やしてもらうために、獲得しやすそうなキーワードに広告を打ち出したり、OTA内でもプロモーション販売をしています。

いろいろ調べ込んだんですけど、福岡市内に宿泊施設は多くても、お客様にリーチをかけているところが少ないんですよね。

「宿泊施設=ビジネス」っていう考え方が浸透してないのが原因で、大手宿泊施設のマネジメントの仕方も適切ではないと思うんですよ。

なので、早めに集客面で抱える課題を解決していきたいですね。

ー宿泊施設の裏方って、実際はなくても成り立ちますよね。

佐々木オーナー:本当そうなんですよね。

明日・明後日の予約を埋めるために考えて、毎日やることを決めます。周辺の料金設定や売れている予約プランの分類や宿泊客の年齢層を流し読みで動向を頭に入れています。

マーケティングをすることで、適切な顧客へのアプローチができますからね。

ー「適切なアプローチ」を解釈してない人も多いですからね

佐々木オーナー:宿泊施設の支出が多いのは事実ですが、必要のない支出もありますからね。余裕があったとしても、より費用対効果が高いものを選んでいくのが、経営者が持つべき志向です。

ーでは最後に、施設の将来像について一言お願いします!

佐々木オーナー:「宿泊施設×ビジネス」を広めることです!

宿泊施設を通して、ビジネス的なサポートをしていきたいと考えています。起業率が高くて、若者などが挑戦しやすい環境づくりをしていきたいですね。

福岡に引っ越すしてきて感じたことは、人との関わりが濃密で横に広がりやすいので、こういた人脈を大事に、STAY and CHILL HOSTEL(仮名)の認知度を広げていきます。

そのために集客面やWeb上での施策を強化していこうと改めて思いました!

福岡の宿泊施設は単価を上げるべき理由とは

北九州市内(上)、福岡市内(下)の特例で、1人1泊に下記の料金を支払うことが義務化されました。

県税

北九州市税

合計

50円

150円

200円

宿泊料金

県税

福岡市税

合計

2万円未満

50円

150円

200円

2万円以上

50円

450円

500円

やはり、宿泊単価が低い宿は痛手となりますね。価格帯が低いままでは、今後悩まされるでしょう。

改善策としては、宿泊単価を上げるための施設ブランディングに力を入れることです。

事例としては、自社サイトを構築して、直予約を増やすことで、OTAに支払う手数料を削減することができます。「いかに支出を減らすことができるか」という部分が宿泊運営におけるかが鍵となるでしょう。

将来的に、OTA集客の割合を減らし自社サイトでの予約獲得を増やすのであれば、自社マーケティングの強化が求められます。

ホテルや旅館を運営する方に向けて、直接予約を増やすためのデジタルマーケティングの電子書籍を配布していますので、ダウンロードしてぜひ実践してください!

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