閉じる 
閉じる 
未分類

2024.01.19

2020.01.28

【価格破壊】京都市内のゲストハウスオーナーの苦悩とは?

七条駅から徒歩7分。京都のランドマークである京都タワーがすぐ近くに位置していて、他の人気観光スポットも周辺に点在する。

今回ご紹介させていただく「いこかゲストハウス(仮名)」は、開業してから4年半ほど。他のお客様と同じ部屋で寝泊りするドミトリールーム4つ(8人/部屋)・2人用の個室が2部屋・3人用の個室が2部屋と一日に最大42人が宿泊可能。

その内、2つのドミトリールームは女性専用部屋。和風モダンなつくりで、施設内は暖色の光で、落ち着いた雰囲気を感じることができる。

エントランスの近くには、共有スペース・共有キッチンがある。また、ミニBarをやっていて、地元の人と宿泊客が交流する場も設けている。外国人が多く、週の半分以上は賑やかな空気。

旅をルーツにゲストハウス開業の決意

いこかゲストハウス(仮名)を経営している池田京香さん(仮名)は、学生時代にバックパッカーとして訪れたのをキッカケに、ゲストハウスの魅力に気づいたとのことです。

池田 京香さん:ゲストハウスを開業する前は、企業でOLをしていました。学生時代に海外を歩き回っていたので、刺激の少ない会社員を続けるなら、好きなことをしたいと思っての行動をした結果がこれです(笑)。

開業前は、「田舎にひっそりとただずむゲストハウス」というイメージをしていたんですが、良い物件に巡り合えたことで、京都市内の好立地で運営できることは周りの方が協力してくれたからなんですよね。

ー運命の積み重ねということですね!

池田 京香さん:日本と海外のゲストハウスの雰囲気もまた違い、ゲストハウス内で全く見知らぬ人同士が交流し合うのって良くないですか?

私の周りの人たちにはハッピーになってほしい、という願望もあるので、賑やかな毎日を過ごすことができています。

ー当たり外れがあるのがゲストハウスの醍醐味でもありますよね!

池田 京香さん:ホテルや旅館に比べたら、基本的には狭いですし、施設内のほとんどが共有なので、宿泊施設の空気感で満足度が決まると思っています。

ー「空気感」ですか?

池田 京香さん:そうです!場の空気は伝染するので、良い空気は人や雰囲気がプラスの方向にしてくれて、悪い空気は、全体的に重くなるので、人が寄り付かなくなってしまうんです。

なので、いこかゲストハウスでは「仕事ができる・できない」は関係なく、館内全体の空気を良くしてくれるスタッフが揃っています!

ーなるほど!いこかゲストハウスさんの評価が高いのも納得です!

池田京香さんありがとうございます。

ー実際に、経営の調子はいかがですか?

池田 京香さん:開業当時から2年半くらいまでは特に良かったんですけど、ここ最近は宿泊施設の増加によって、少し低下してきましたね。

資金力が少ない人でも、ゲストハウスや民泊など手を出せるようになって、宿泊単価が落ちているんでしょいうね。

ーたしか、京都の最低宿泊単価は1000円以下の施設もありますよね…。

池田 京香さん:ご存知ですよね。いこかゲストハウスは、平均宿泊単価2800円〜3000円と少々高めに設定しています。

私の個人的な意見ですが、2000円より低い価格だと、利用するお客さんは、施設のコンセプトなんて気にしてないと思うんですよ。

あえて、少し高い価格で設定することで、いこかゲストハウスの口コミなどを調べた上で予約に至るか至らないかを決めると考えています。

ーあえて価格を高めに設定する…。その考え方面白いです!

池田 京香さん:安価なゲストハウスは、それなりの理由があると思いますが、同じ土俵に居合わせるのではなく、私たちが提供できるものは何なのかを知ること。

そうすれば、京都のような競合施設が多いところでも、生き残っていけるのではないでしょうか。

ー同じゲストハウス業でも同じ土俵に立たない。勉強になります!

池田 京香さん:ゲストハウスは稼働率が命なので、そこが常に課題だと改めて認識できました!

ーその課題を解決すための策はありますか?

池田 京香さん:SNSやブログをなるべく多くの頻度で更新してることくらいですかね。集客にお金をかけたいんですけど、月に何十万円もかかると、小さい宿にとって大打撃ですね。(笑)

宿泊税で1人の宿泊客に200円の支払い。いこがゲストハウスが常に100%稼働したときは、一人分の人件費が出ていきます。

さらに今後は、京都市の宿泊施設は「24時間常駐義務」が適応されるので、小規模宿泊施設には痛いことだらけです。

こういった様々な課題と向き合わなければいけないので、より集客力が大事になってくることは間違いありません。

ー色々とさらけだしていただきありがとうございます。では最後に、施設の将来像について一言お願いします!

池田 京香さん:引き続き、「地域と世界を繋ぐゲストハウス」を目指していきます!

それに支出が多いので、他の分野でも収入口をつくろうと、今日をキッカケに思いました!

キーワードは「情報を多く仕入れること」

宿泊施設を運営するにあたって、宿泊だけのスキルを付ければいいわけではありません。他の分野の知識を持ち合わせて、今後は相乗効果を発揮することで、望んでいる成果を上げられるでしょう。

今後、ゲストハウスを運営する方向けへのアドバイス・改善策としては、

①無料のツールを活かす

インターネット上では、便利なツールが無料で提供されています。経営戦略や業務改善ができるツールがあるので、活用しない手立てはありません。使えるものはどんどん活かしましょう!

②体験を生み出し、提供する

いこかゲストハウスのような働く人たちの雰囲気が良ければ、宿泊してる人たちも巻き込めると思うので、定期的に日本の文化を伝えるイベントや、新しい独自の体験をつくるのも売上の一部になったり、ブランディング効果も生み出せるでしょう。

③ターゲットへの的確なアプローチ

利用してほしい客層を絞って、そういった人に向けてSNSやブログを発信すると、印象に残りやすいでしょう。そこで過ごしている自分を、イメージしやすい写真やコンテンツにするとより効果的です。

最後に一言

パワフルで覇気のある池田京香さんの活躍、今後も期待しております!
ゲストハウスに対する熱意はこちらにも伝染して、楽しい時間を過ごすことができました。

宿泊業でも、他の分野(スキル)を取り入れなければいけない、という意識は浸透し始めています。ですが、自身のみで賄おうとすると限界があるので、専門業者に任せるといいでしょう。

その時に気をつけるべきポイントとしては、Web会社の相場は幅広いので、適切な価格で依頼できるかが重要です。ですので、自身の知識力も上げることが価格交渉の成功する要因に繋がります。

独自チャネルである自社サイトやSNSで予約獲得を狙うためには、自社マーケティングの強化をすることが重要です。

現在宿泊事業様に向けて、Web上で行えるマーケティングの電子書籍を配布していますのでぜひご覧ください!

他の人はこちらも読んでいます

現在、表示するeBookはありません。

Contact
お問合せ
貴社の施設規模や課題に沿って
最適なプランをご提案いたします→
Company
会社概要
詳しくはこちら→
Recruit
採用情報
詳しくはこちら→