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2025.10.20

2025.10.20

 Expediaグループの特徴とは?媒体の理解を深めて売上アップに繋がる運用を

「国内OTAだけでは、これ以上の売上アップは難しい…」そう感じていませんか?世界最大のOTAの一つ、Expediaグループは、特にインバウンド集客において絶大な影響力を持ちます。この記事では、他のOTAとは一線を画すExpediaグループの独自の強みと構造をプロの視点で解き明かし、貴施設の新たな収益の柱とするための、戦略的な第一歩を具体的に解説します。


Expediaグループの強みと基本構造

Expediaグループを効果的に活用するためには、まずその巨大なプラットフォームがどのような構造で、どのような強みを持っているのかを正しく理解する必要があります。国内OTAとは異なるその特性を知ることが、成果を出すための最短ルートです。ここでは、Expediaを攻略する上で絶対に押さえておくべき4つの基本構造を解説します。

北米を中心に強い影響力を持つ世界的なOTA

Expediaグループは、特に北米市場において圧倒的なシェアを誇る、世界最大級のオンライントラベルエージェンシー(OTA)です。近年、アジア圏からの訪日客も増加していますが、依然として欧米圏、特にアメリカからの旅行者にとっては最も馴染み深い予約サイトの一つです。円安が追い風となっている今、この強力な販売網を活用しない手はありません。インバウンド需要、特に高単価な欧米圏の顧客層を取り込みたい施設にとって、Expediaは最重要パートナーとなり得ます。

Hotels.comなど複数のブランドで販売されるのが特徴

Expediaに施設を登録すると、その情報は「Hotels.com」や「Vrbo」といった、Expediaグループが抱える多数の旅行ブランドサイトにも同時に掲載・販売されます。これは「エクストラネット」と呼ばれる一つの管理画面で、複数の販売チャネルにアプローチできることを意味します。それぞれのブランドが異なる顧客層を抱えているため、施設側は一度の登録で、多様なターゲットに自施設をアピールできるという大きなメリットがあります。

航空券とのパッケージ予約(ダイナミックパッケージ)に強い

Expediaグループの最大の特徴であり、強みともいえるのが、航空券と宿泊を自由に組み合わせて予約できる「ダイナミックパッケージ」です。旅行の計画段階で航空券を予約するユーザーに対し、その場で宿泊施設もセットでお得に予約できることを提案します。これにより、施設側は旅行意欲が非常に高いユーザーに、競合施設と比較される前にアプローチできるという、極めて有利な販売機会を得ることができます。

長期滞在やファミリー、グループ層の利用が多い傾向

航空券とセットで購入するユーザーが多いという特性上、Expedia経由の予約は、国内OTAと比較して宿泊日数が長い「長期滞在」の傾向が見られます。また、レジャー目的のファミリー層やグループ利用も多いのが特徴です。これは、一度の予約で大きな売上を見込めるだけでなく、稼働が安定しにくい平日の稼働を埋める上でも大きなアドバンテージとなります。

Expediaに掲載するメリット・デメリット

強力なインバウンド集客力を誇るExpediaですが、その独特の仕組みゆえの難しさも存在します。導入を成功させるためには、メリットとデメリットの両方を正確に理解し、自施設の状況と照らし合わせて冷静に判断することが重要です。ここでは、現場を知るプロだからこそ語れる、リアルなメリット・デメリットを解説します。

メリット①航空券セットはインバウンドに強い

最大のメリットは、前述の通り、航空券を購入する訪日外国人旅行者に直接アプローチできる点です。日本への旅行を決めた、まさにその瞬間のユーザーに自施設を提案できるため、予約に結びつく確率(CVR)が非常に高いのが特徴です。特に、まだ日本の地理に詳しくない外国人旅行者にとって、航空券と同時に宿泊先を確保できる安心感は、大きな予約動機となります。

メリット②キャンセル率が比較的低いパッケージの存在

ダイナミックパッケージで予約された宿泊は、航空券とセットになっているため、キャンセル率が極めて低いという、施設にとって非常に大きなメリットがあります。宿泊単体予約の場合、気軽にキャンセルされてしまうリスクが常に伴いますが、パッケージ予約はユーザーの旅行計画の本気度が高いため、予約が売上として確定しやすいのです。これにより、収益の予測が立てやすくなり、安定した経営に繋がります。

デメリット①管理画面がやや複雑で、慣れが必要

多機能であるがゆえに、Expediaの管理画面(Expedia Partner Central)は、国内OTAのそれに比べて項目が多く、やや複雑に感じられるかもしれません。特に、後述するパッケージ料金の設定など、独自の概念を理解するまでに少し時間が必要です。しかし、一度操作に慣れてしまえば、非常に詳細なデータ分析や柔軟な料金設定が可能になるため、使いこなす価値は十分にあります。

デメリット②販売チャネルの把握が難しい

複数のブランドで同時に販売されることはメリットである一方、どのサイトからどれだけ予約が入っているのか、販売チャネルごとの詳細な分析が難しいという側面もあります。Expedia、Hotels.comなど、それぞれのサイトでユーザー層が微妙に異なるため、より高度な分析や戦略を立てる際には、この点を念頭に置いておく必要があります。

Expediaを始めるためのファーストステップ

Expediaのポテンシャルを理解した上で、いざ導入を検討する際に、何から手をつけるべきか。やみくもに登録作業を進めるのではなく、戦略的な視点を持って準備することが成功の鍵です。ここでは、登録後に後悔しないために、運用開始前に必ず踏むべき3つのステップをご紹介します。

自施設の客層とExpediaのターゲット層が合うか確認

まず最も重要なのが、自施設の強みやターゲットとする客層と、Expediaの主要なユーザー層(インバウンド、ファミリー、グループ、長期滞在)が合致しているかを確認することです。例えば、ビジネス利用の単身者がメインターゲットの施設であれば、Expediaの強みを最大限に活かせない可能性があります。施設の現状を分析し、Expediaを導入することで新たな顧客層を獲得できるか、という視点で検討しましょう。

パッケージ予約の仕組みを理解し、料金設定を検討する

Expedia運用の肝となるのが、パッケージ予約向けの料金設定です。Expediaでは、通常の宿泊料金とは別に、パッケージ予約にのみ適用される割引料金(プロモーション)を設定できます。この割引率をどう設定するかが、露出度や予約数に大きく影響します。競合の料金や自施設の収益構造を考慮し、戦略的な料金設定を行うことが求められます。

魅力的な写真と網羅的な情報を登録する

これは全てのOTAに共通する基本ですが、特に言語の壁があるインバウンドユーザーにとって、写真の重要性は国内向け以上に高まります。客室や共用施設の魅力が直感的に伝わる、プロが撮影した高品質な写真を多数登録しましょう。また、アメニティやサービスに関する情報も、翻訳されることを前提に、抜け漏れなく網羅的に入力することが、ユーザーの不安を解消し予約を後押しします。

まずは基本情報を整え、管理画面の操作に慣れることから

最初から完璧を目指す必要はありません。まずは、ここまで解説した基本情報を正確に登録し、管理画面のどこに何の機能があるのかを把握することから始めましょう。日々の在庫・料金管理といった基本的な操作に慣れることが、将来的にデータ分析やプロモーション活用といった、より高度な運用を行うための土台となります。

より具体的な改善策をお探しの方へ

この記事では、Expediaグループの基本的な特徴と、活用を始めるための第一歩について解説しました。しかし、その効果を最大化するためには、「パッケージ料金の最適な割引率は何%か?」「Hotels.comのユーザーに響くプロモーションとは何か?」といった、より踏み込んだ戦略が不可欠です。

私たちmicadoは、国内OTAだけでなく、ExpediaのようなグローバルOTAの運用にも精通しています。複雑な初期設定のサポートから、データに基づいた戦略的な料金設定、そして日々の運用代行まで、貴施設の状況に合わせた最適なソリューションをご提案できます。インバウンド集客を本気で強化したいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

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