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2024.05.29
2023.03.11
日本の観光資源は世界的にみてもトップクラスと言われていて、コロナ禍で旅行スタイルの変化も見受けられたことから、毎年新しいトレンドが生まれているのはご存じでしょうか?
2023年以降、ホテル業界では新しい旅行スタイルとしての「〇〇ツーリズム」の流れが加速していくと予想されています。本記事では、ホテルや旅館も取り組むべき新しい旅行スタイルである「〇〇ツーリズム」について詳しく解説していきます。
〇〇ツーリズムとは、目的地の体験や地域との融合を重視する新しい旅のスタイルとして登場しました。人、場所、文化をさまざまな角度から体験することに重点を置いた旅行形態です。
単に有名な観光地を訪れるのではなく、その土地の文化、歴史、生活様式を探求し、徹底的に理解することが重要視されており、持続可能な発展や目的地の保護・保全に重きを置く旅行スタイルを指します。
自然保護や環境保全を目的としたエコツアーや、環境に配慮した宿泊プランを提供しています。たとえば、地元の食材を使用したオーガニックな朝食や、リサイクル可能なアメニティグッズの提供などが挙げられます。
また、ホテル・旅館が所有する自然豊かな敷地内でのトレッキングやキャンプ、農業体験など、自然とのふれあいを楽しむアクティビティもエコツーリズムの一環です。
長期的に持続可能な観光開発を目指し、地元の文化や伝統を尊重した観光プランを提供しているのがサステイナブルツーリズム。地元の職人さんと一緒に工芸品作りを体験するプランや、地元の農家さんと一緒に農作業をするプランなど、地元の人々と交流を深めながら文化や伝統を学べる内容がメインです。
歴史ある建物を活用した宿泊プランや、地元の歴史・文化に関するツアーなど、地域の歴史や文化を感じられるプランは、特にインバウンドが好きな内容です。
カルチャーツーリズムでは、異なる文化や伝統を体験することを目的としたプランをおもに提供しており、近隣の寺院や神社への参拝、地元の祭りや行事に参加するプランなど、地域の文化に触れる取り組みを行なっています。
また、和室での着物着付け体験やお茶席での抹茶体験など、日本の伝統文化に触れるプランを通じて、より深い旅の思い出を作ることができ、満足度の高いプランを提供できます。
ホテルや旅館では、地元の食材を使用した料理や、その土地ならではの料理を提供することで、ゲストのフードツーリズムをサポートしています。
地元の漁師から直接仕入れた新鮮な魚介類を使用した料理や、地元の農家から仕入れた旬の野菜を使った料理などが挙げられ、地元の市場や食品店を紹介するツアーや、地元のレストランを紹介するガイドブックの提供なども、フードツーリズムの一つです。
また、料理教室や工芸体験など、地元の食文化を深く知ることができるプログラムの提供も一部の層には人気があります。
自然に囲まれた環境でのリラックスやリフレッシュを目的としたプランを提供してるウェルネスツーリズム。
近隣の温泉施設と連携して、温泉入浴やヨガなどのプログラムを提供すれば地域の活性化にも貢献でき、健康的な食事やスパ施設の利用なども含めた、ホリスティックなプランもウェルネスに興味のあるユーザーから人気があります。
近隣のアウトドアスポーツ施設やアクティビティスクールなどと提携して、ラフティングやカヌー、トレッキングなどのアクティビティを楽しめるプランは、子連れのファミリーやカップルなど、たくさんのユーザーから人気があります。
バイクや自転車などのレンタルサービスを提供することで、地域を自由に移動して冒険的な体験ができたり、自然との共生や地域の活性化にもつながります。
「出張やリモートワーク×旅行」を受け入れるビジネス客向けの特別なサービスを提供することで、ビジネスツーリズムは成り立ちます。
たとえば、ビジネスセンターや会議室、高速インターネット環境の整備、宅配便の手配、ランドリーサービスなど、旅先でも快適に仕事ができる環境を整えることがポイントで、ビジネス客の食事や移動についても、スムーズかつ効率的なサポートが必要になります。
近隣のレストランや交通機関と提携して、ビジネス客の要望に応えるプランを提供することでニーズに応えられるでしょう。
レジャー客向けのホテル・旅館では、滞在中の快適さや楽しさを追求することが求められます。豊富なアメニティやレクリエーション施設、美味しい食事、現地の情報提供やアクティビティの手配などがあります。
また、地元の文化や観光スポットを紹介することで、より深い旅の体験を提供することも大切で、季節やテーマに合わせたプランやイベントなども企画し、顧客に忘れられない思い出を残してもらえるように努めましょう。
ローカルツーリズムとは、地域の文化や人々、自然環境などを訪れ、体験する旅行スタイルを指しており、ホテル・旅館がローカルツーリズムに取り組む場合、地元産の食材や特産品を使った料理の提供、地元の観光スポットの案内や地元の文化や歴史についての説明などが重要な役割を担います。
また、地域との協力関係を築いてローカルの人との交流イベントの開催や地域のイベントに参加することで、地域貢献につながることも期待されます。
パイロットツーリズムとは、まだ一般的に知られていない地域や旅行プランを先駆的に提供することで、需要を掘り起こす取り組みを指します。
たとえば、地元の特産品を活用した料理教室や、現地の工芸品・文化に触れるツアーなどがあり、旅行者に合わせたオリジナルのアクティビティや体験プログラムを提供することで、顧客に印象に残る体験になるでしょう。
しかし、パイロットツーリズムにはリスクが伴う面もあるため、ホテル・旅館は事前に十分な市場調査や検討を行い、効果的なプランを立てることが重要です。
2023年以降、新たな旅行スタイルとして「〇〇ツーリズム」が加速することから、本記事ではホテル・旅館でも取り入れられるツーリズムを紹介いたしました。これからも競合他社との差別化を図り、潜在的な顧客を惹きつけるために、〇〇ツーリズムに取り組む方法を模索する必要があります。
そのためには、その土地ならではの文化や歴史、ライフスタイルを強調するような特徴を活かし、エネルギー消費の削減などのサステイナブルな活動を推進することで、持続可能な活動に関心のあるユーザーを引き寄せると同時に、地域社会を支援することも可能です。
国内需要だけでなく、インバウンド需要も急激に回復してきて、コロナ禍前のように集客数が増えてきました。宿泊需要の回復に伴い、OTAだけでなく自社集客力を強化するためのマーケティング強化に力を入れてみてはいかがでしょうか?「社内のマーケティング力を上げていきたい」や「予約を増やすOTA集客のノウハウが知りたい」など、成功事例をつくりながらノウハウを蓄積していくコンサルティングをご希望のホテル・旅館様は、無料でオンライン相談も行なっておりますので、お気軽にご相談くださいませ。