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2023.11.21
2023.03.07
近年、心身の健康への関心が高まり、「ウェルネスツーリズム」が盛んになっているのはご存じかと思います。ウェルネスツーリズムは、旅行で”最高の効果”を得たいと願う世界中の旅行者にとって欠かせないものとなっています。
本記事では、ウェルネスツーリズムの定義や実現に向けたホテルの取り組み、そして新型コロナウイルス流行後(2023年以降)の日本におけるウェルネスツーリズムの盛り上がりを紹介します。ウェルネス旅行の人気が高まる中で、ホテル・旅館にとっての集客アイデアになるかと思いますので、ぜひお役立てください。
「ウェルネスツーリズム」とは、個人の健康を維持・追求することを目的とした旅行と定義されています。ウェルネスを求めるユーザーには、旅行者ニーズに合わせたファシリテーター、特別なアクティビティ、商品、サービスが必要となります。
世界のウェルネスツーリズム市場は、2026年には約100兆円以上を超えると予想されており、特に最も成長するのがアジア太平洋とも言われています。
マッキンゼー&カンパニー社の2021年の調査によると、世界のヘルス&ウェルネス産業は、毎年5〜10%の安定した成長を遂げています。この傾向は、ウェルネス旅行に対する消費者の意識の高まりによってさらに加速しており、過去1年間に71%の消費者がこのコンセプトについて知識を深めています。
エクスペディアグループが発表した「2023年国際旅行意識調査」によると、世界では心身の癒しを目的とした「ウェルネス旅行」の人気が再燃しており、特に日本では調査対象者の47%が2023年の次の旅行は「ウェルネス」「保養」を中心にすると主張しています。これは、心身の健康を意識して休暇を過ごすことへの需要が高まっていることを表しています。たとえば、ミレニアル世代(25〜34歳)は、ウェルネス旅行に対して前向きな旅行者の中で大きな割合を占めています。
新型コロナウイルスの影響や旅行ができなかった時期を考慮すると、日本の旅行者の49%が以前よりも「ウェルネス旅行」による健康維持に力を入れているようです。
ウェルネスツーリズムを取り込むために、ホテルやリゾートは変化する消費者のニーズに合わせてサービスや施設を調整する必要があります。
身体的・精神的・霊的な幸福を優先して提供する必要があるため、多くのホテルがウェルネス・リトリートというコンセプトを採用し、旅行者に瞑想や健康的な食事などのアクティビティに参加する機会を提供することが重要です。
ヨガやハイキング、自然散策などの身体的なアクティビティに加えた「ウェルネス・リトリート」というコンセプトもあります。また、ホテルはスパトリートメントからリラクゼーション技術、エクササイズ用の器具の利用まで、ゲストに合ったさまざまなサービスを提供することで、新たな顧客へのアプローチもできますね。
ウェルネストラベルの最新トレンドとしては、前述でも紹介したように“世界的にも注目されている森林浴や自然体験、瞑想やマインドフルネスなど”、旅行者が求める新しいウェルネスアクティビティを取り入れたパッケージプランを用意することです。
また、地元の特産品を使った食事やアクティビティ、近隣の企業とのタイアップにより、地域密着型のプログラムもいいでしょう。このようにターゲットを絞った販売を行うことで、SNS・メディアでの話題性・拡散も期待できます。ぜひ、ウェルネストラベルの最新トレンドを取り入れたプログラムで、旅行者に最高のウェルネス体験を提供してみましょう。
ウェルネスツーリズムの人気はますます高まっており、身体・精神の幸福に焦点を当てたサービスや設備を設けるホテル・旅館も増えています。スパトリートメントや瞑想リトリートなど、ウェルネスに特化したサービスや自然との触れ合いなど、ウェルネス滞在を満喫できる環境が整っていることが重要です。
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