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2023.11.21
2020.07.20
宿泊施設にとって公式サイトから直接予約をしてもらえるのが最も嬉しい形ですが、この直接予約を増やすのに苦戦を強いられている宿泊施設様が多くいらっしゃいます。
弊社micadoでは、ホテル・旅館様のWebサイトのデータを分析して、直接予約を増やすためのサイト改善を行っているのですが、高度なデータ分析力と、心理学を応用した宿泊予約の獲得戦略を活用すれば、ほとんど確実に宿泊施設様で売上が上がり始めます。
しかし、予約画面(以下ASP)の違いによって売上の伸び率に2倍以上も差が生まれることがあります。今回の記事では、どのようなASPを使用していると、売上の伸び率に影響するのかについて解説していきます。
ASPには様々な種類がありますが、サービスの種類によってデザインや構造が全く異なります。ASPは売上に最も近い部分で、重要な役割を担っていますので、どれだけ公式サイト本体にお金をかけて様々な工夫を施しても、ASPがよくなければ全て水の泡になってしまいます。
まるで徒競走で1位だったのに、ゴール手前で転んでしまい、ビリになってしまうかのような現象です。
その根拠として、データ分析をしているとこのような現象を見かけます。
これは、あるホテルAとホテルBでそれぞれのアクセス数と予約数を比較した表なのですが、公式サイトからのアクセス数とASPのアクセス数はAの方が多いのにも関わらず、予約完了数に2倍の差が生まれています。
これは実際のデータを基にして、作成した表ですがサンプルにした2つのホテルはほとんど同じ地域で、同じような価格帯で営業をしていました。
様々な角度から2つの違いを分析してみましたが、その違いが顕著に現れていたのがこのASPの差でした。
公式サイト側の構造やASPへの誘導方法がほぼ同じ条件下において予約件数に差が生まれているホテルで比較を行ってみると、一つの大きな違いが見えてきました。
それは、「ASP内でプランの横断のしやすさ」です。どういうことか説明しますと、この点においてASPでは二つのタイプに別れます。
それは、一度ASPに入ると他のプランを見るには、公式サイトに戻らないといけない場合とASPに入ってからでもプラン一覧に移動したり、他のプランに簡単に移動できる場合です。
みなさんも想像できたかと思いますが、この場合は後者の方が予約されやすいという結果になりました。では、なぜこれだけの差が予約数に2倍もの違いを生んだのでしょうか?
これはデータから読み取れる心理分析を行った結果にすぎないのですが、ユーザーは公式サイトとASPを行ったり来たりするという行為に無意識にストレスを感じている可能性があるということです。
公式サイトとASPではデザインに大きなさがあるため、その切り替わりに違和感を感じることがまず一つです。そして、異なるドメイン(Webサイト)をまたいでいるため、ページの読み込みも遅くなります。
加えて、ASPに移動すると都度別タブで開かれるような設定がされていると、タブが複数開かれてしまい混乱することに繋がり、人によってはタブが複数開かれることが嫌だと感じる場合もあります。
これらのことから公式サイトとASPの往復が多いのはユーザーにとってあまりよくない体験であることがわかります。
みなさまも実際に宿泊客の気持ちでサイトを閲覧し、タブが多く開かれないか、ASPとの往復が多くないか、ASPに入ってもプランを探しやすいかをチェックしてみてください。
ここまでASPが直接予約に大きな影響を与えるということについてお話ししてきました。
最近ASPを変えたばかりの宿泊施設様は、かなり億劫な作業になってしまうので、気が向かないかと思いますが、もし分析を行ってみてASPが直接予約に多大な影響を与えているということが判明した場合は、ASPを変更した場合の予約獲得数と期待利益を計算し、ASPの変更を検討して頂くのがいいかと思います。
弊社では、宿泊のASPサービスを提供する企業様とお付き合いをしておりませんので、ここではASPのご紹介は控えさせて頂きます。
もし、現在使用しているASPに先ほどのような問題がある場合は、一度ご相談頂き、最適なASPをご一緒に検討させて頂きます。
弊社の本業は、記事にもありましたように、データを活用した行動分析と心理分析を行った上で、ユーザーの心理状況を学術的に解明することで、予約したくなるようなサイトに改善していくコンサルティングを行っております。
そのほかにも集客数を増やすためのサービスなどが御座いますが、まずは様々なサービスを無償で提供しておりますので、気になるコンテンツを是非見てみて頂ければと思います。