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2023.12.19
2023.12.19
アーリーチェックインやレイトチェックアウトは、事前に予約する場合は追加料金を頂戴している施設も多いですが、当日の都合で早めのチェックインや遅めのチェックアウトを特に追加料金を頂戴せず提供しているのではないでしょうか?
お客様の目線で考えると、顧客満足度の高い”サービス”でありますが、最近ではそういったサービスを行ってしまうと、特典としての付加価値が下がってしまうことから、米国で新しい動きが見られています。
最近のホテル業界では、一つの新しい動向が見られます。それは、アーリーチェックインとレイトチェックアウトに関する新たな料金制度についてです。CBSの旅行エディターであるピーター・グリーンバーグによると、多くのホテルがこれらのサービスに対して料金を課し始めていることがわかりました。
「この動きは過去1年半にわたって多くのホテルチェーンで行われており、特に大規模な会議が開催されるホテルで顕著です」とグリーンバーグは述べています。
従来、客室の準備が早めに終わっていてホテル側が対応できる場合や、次の予約に影響がない場合は、アーリーチェックイン・レイトチェックアウトは無料で提供されていました。しかし最近では、チェックアウト日にゆっくりと休むためには、時間ごとの追加料金が必要となる場合があります。
グリーンバーグによれば、重要なのはホテルがこれらの料金について事前に明確に告知することです。「ホテルが事前に料金を開示せずに上乗せした料金を請求した場合、異議を唱えることができます。これは、商品またはサービスの提供を怠ったり、料金の開示を怠ったりした場合に、国の連邦信用法(米国)に基づいて対処できるからです。」と彼は語っています。
これはもちろん日本でも同様で、不透明な料金が課されていた場合、理由の開示や不当な料金としてホテル側に異議を唱えることができます。
さらにグリーンバーグは、この動きがホテルによる地方税の回避策であるとの見解を示しています。「ホテルの宿泊料金には高い占有税率が適用され、地方自治体によって課税されます。しかし、リゾート料金やレイトチェックイン料金などを請求すると、これらは売上税として課税され、その結果ホテルはより多くの収益を保持することができるのです」と彼は述べています。
事前にアーリーチェックインやレイトチェックアウトを希望している宿泊者に対して料金を課している施設様は多いかと思いますが、当日の変更によって追加料金を請求する場合は、必ず事前に説明をしましょう。
<まとめ>
・多くのホテルが「アーリーチェックイン・レイトチェックアウト」に対して新たな料金を導入
・ホテルはこれらの料金について事前に明確に開示する必要がある
引用記事:https://www.cbsnews.com/boston/news/hotel-fees-early-check-in-late-check-out/