手仕舞い(Close Out)とは、ホテルや旅館が、特定のインターネット予約サイトや販売期間における客室の販売を停止することを指します。これは、収益性の高い予約ルートを優先したり、直前の高単価な需要を確保したりするために行う、在庫管理と販売戦略のための重要な操作です。
この操作は、「もうこの条件では売らない」と販売を締め切ることで、客室の稼働率と収益を最適化するダイナミックな戦略の一部となっています。
ホテル・観光業での具体的な活用事例としては、週末の宿泊予約が外部の予約サイトで急増し、残りの部屋が少なくなった際に、直前の数日間、手数料の高い予約サイトでの販売を「手仕舞い」することが挙げられます。これにより、残った部屋を電話予約や公式サイトからの直接予約など、より単価の高いお客様のために確保することが可能になり、利益を最大限に高めます。
初心者が誤解しやすいポイントとして、「手仕舞い」は部屋がすべて埋まった(満室になった)から行うものだと考えがちです。しかし、実際には満室になっていなくても、販売チャネルごとの在庫を戦略的に調整し、収益性の低いルートでの販売を止めることで、直前の高単価な需要を確実に取りこぼさないようにするために行われる、先を見越した在庫管理操作であるという点が重要です。